ベトナム 全方位外交政策を強化

すでにお伝えしましたように、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席はキューバ、イタリア、バチカン市国への公式訪問、及び、ペルーで開催されたAPECアジア太平洋経済協力会議の第24回首脳会議、マダガスカルで行われた第16回フフンコフォニーサミットへの出席のため、15日から27日にかけての歴訪を行いました。クアン主席によるこの外遊は、ベトナムの2016年の最も重要な外交活動の一つで、全方位外交政策の具体化を強化するためのものです。


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ベトナム・キューバの特別な団結を強化

クアン国家主席の初の訪問先はキューバでした。キューバ訪問は、ベトナムもキューバも共産党の全国代表大会を成功させて、大会で出された政策を精力的に展開している中で行われたものです。

訪問で、クアン国家主席とその一行はキューバの国家・党・国民から暖かいもてなしを受けました。双方は共に、両国の特別で全面的な協力関係を一段と発展させる決意を示しました。特に、キューバの周辺環境が改善されつつある中で、両国の通商・投資関係を新しい段階に切り開くことで一致しました。

ベトナム・イタリアの戦略的パートーナシップを深化

第2の訪問先はイタリアです。訪問で、双方は、現在の協力体制に基づいて両国の戦略的パートナーシップを深化させることで一致しました。特に、両国の貿易総額を現在の43億ドルから2018年に60億ドルにするという目標を出しました。また、両国は国際場裏での連携と協調を強化し、イタリアがベトナムとEU欧州連合との関係強化、及び、ベトナムEU自由貿易協定の早期批准を働きかけることについて合意しました。

イタリア訪問中、チャン・ダイ・クアン国家主席はバチカン市国を訪問し、フランシスコ・ローマ法王及びパロリン首相と会見しました。席上、パロリン首相はベトナムの経済社会発展を高く評価すると共に、宗教信仰自由政策の完備におけるベトナムの努力を歓迎しました。双方は、ベトナムとバチカン市国との協力を拡大してゆくことで一致しました。



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APEC2017の開催国の役割を強調

第3の訪問先は、ペルーです。これは、APECの第24回首脳会議と関連会議に出席するための訪問でした。今回の首脳会議で、クアン主席は、ベトナムは来年のAPEC首脳会議の開催国としてその会議の成功及びAPECの発展のために全力を尽くしてゆくと強調しました。また、来年のAPEC首脳会議は、世界各国にベトナムの国土と人々を見せる良いチャンスであるとしています。

フスンス語圏 ベトナムの役割を重視

最後の訪問先は、アフリカのマダガスカルです。それは、第16回フランコフォニーサミットに出席するためのものでした。クアン国家主席は、サミットの開幕式典で演説を行ったアジア太平洋地域の唯一の元首になりました。演説で、クアン主席は「平和・安定・持続可能な開発へ向けて協力促進・団結強化」というメッセージを出しました。また、経済社会発展及び政治的安定の維持におけるベトナムの経験を紹介しました。

サミットと合わせて、クアン主席は、フランコフォニー国際機関の理事長、及び、フランス語圏の加盟各国の元首と個別会見しました。これらの席で、二国間関係、特に、通商・投資関係を強化する措置について話し合いました。

チャン・ダイ・クアン国家主席の今回の外遊は成功したと評されています。外遊は、ベトナムと各国との2国間関係を強化するだけでなく、世界の問題解決におけるベトナムの積極的な姿勢を示しています。

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