ベトナムとインドとの関係


既にお伝えしましたように、8日、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は、インド国会の上下両院議長の招きに応え、11日までの日程でインド公式訪問を開始しました。この訪問は両国の友好関係や、全面的かつ戦略的パートナー関係を深化させる重要なものとみられています。


ベトナムとインドとの関係 - ảnh 1
(写真:bhubaneswarbuzz.com)

インドは、広い面積や、豊な天然資源、経済と科学技術の大きな潜在力を持つ新興国です。20世紀の90年代初頭から経済改革と貿易自由化の実施を始めました。その後、「ルック・イースト」という外交路線を展開し、その中で、ベトナムを重要な柱として見なしています。


伝統的友好関係の土台

ベトナムとインドは伝統的な友好関係があります。その関係は両国の各世代の指導部に培われてきました。1950年代から、ホーチミン主席とネール首相は両民族のその終始一貫した友好関係の重要性を確認しました。

ネール首相はベトナムが1954年にフランス植民地主義者との戦いで勝利を収めた直後、ベトナムを訪問した最初の外国の要人の1人となりました。1958年、ホーチミン主席はインドを訪問し、そして、1年後の1959年、インド大統領はベトナムを訪問しました。1972年1月7日、ベトナムとインドは国交を樹立しましたが、これは、両国関係の新しい発展段階を切り開きました。

21世紀に入り、両国関係は深化し、国際関係の模範となっています。2007年7月、両国は国交を戦略的パートナーシップに格上げしました。近年、両国関係は着実に発展し、指導者間の交流も増えています。

2014年に行われたグエン・タン・ズン首相のインド訪問と今年9月に行われたモディ首相のベトナム訪問はその証です。モディ首相の訪問を機に、双方は両国関係を広範な戦略的パートナーシップに格上げしました。


関係の実質的効果

近年、両国間の経済・貿易関係は良好に発展しています。インドがベトナム貿易相手国のトップ10に入っている一方、ベトナムはインドのルック・イースト政策の優先対象となっています。両国間の取引額は年々増えています。2013年、その額は52億ドルを超えましたが、2014年に56億ドルに、そして、今年1月から9月だけで39億ドルに達しています。


ベトナムとインドとの関係 - ảnh 2
ガン議長とモディ首相

両国は2020年をめどにその額を150億ドルにするという目標を設定しています。投資関係に関し、現在、インドは5億9000万ドル相当の118件の投資プロジェクトを実施しており、ベトナムに投資している116ヶ国・地域の中で28位になっています。教育協力に関し、インドは、情報技術や、経済学、法学、語学などの分野におけるベトナムの人材育成を支援しています。

両国の立法機関間の関係も積極的に発展し、両国間の戦略的パートナーシップの強化に寄与しています。両国国会は、情報や、経験、訪問団の交換を強化しており、法律や、政策のなどの面で、両国関係の深化に有利な条件を作り出してきました。

また、国際場裏での協力と協調も緊密化させています。インドは常に、領海紛争を含めた国際問題に関するベトナムの立場を支持しています。ベトナムは、2015年の第132回IPU=列国議会同盟総会の主催国としてもインドの支持を受けました。

両国が2017年に国交樹立45周年と戦略的パートナー関係樹立10周年を迎える背景の中で、ガン国会議長のインド訪問は両国の多面的な協力関係を強化する重要なものとなっています。また、これは両国議会の広範で長期的かつ安定的な関係づくりにも貢献するものとみられています。

 

ご感想

他の情報