(VOVWORLD) - チャン・ダイ・クアン国家主席は、8月23日から29日までの日程で、エチオピアとエジプトへの国賓訪問を行います。これは、この両国を含めアフリカ諸国との関係強化を目指すものとされています。
ベトナム国家主席がエチオピアとエジプトを訪問するのは今回が初めてです。したがって、クアン主席の今回の歴訪がベトナムとエチオピア、及び、エジプトとの関係を新しい発展段階に押し上げることが期待されています。
ゾワイン大使 |
ベトナムとエチオピアとの関係
ベトナムのグエン・キム・ゾワインエチオピア大使によりますと、今回のクアン主席の訪問は両国間の政治・外交・経済協力にとって重要な意義を持っています。政治的信頼や、国際場裏での両国の協力・協調の深化に寄与するほか、経済協力にもチャンスを与えるとしています。ゾアイン大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムにとって、エチオピアは新しい市場となります、一方、エチオピアにとって、ベトナムは新しい相手となります。これは、同国の投資誘致や、雇用創出などにとって有益です。クアン国家主席の訪問後、双方は投資奨励保護協定や、二重課税防止協定などを含め複数協力文書を締結する見通しです。」
このように語ったゾワイン大使は、「ベトナムとエチオピアは人口、農業、工業、観光などの分野で多くの類似点があり、共に発展するために支援しあうことができる」との見解を示し、次のように語りました。
(テープ)
「エチオピアはベトナムの約3倍広い面積があり、肥沃な土壌や、豊富な天然資源などに恵まれていますが、管理に関する経験がまだ薄いです。そのため、ベトナムはエチオピアと経験を分かち合うことができます。これはエチオピアが自国のメリットを活用し、2025年をめどに中所得国になるという目標を実施することに役立ちます。」
ベトナムとエジプトとの関係
エチオピア訪問後、クアン主席は26日から29日までの日程でエジプトを訪問します。同国は経済的にも人口の面でも、アフリカ諸国の中で2位にあり、FDI=外国直接投資誘致の面でトップに立っています。観光や、原油、紡績縫製、農産物加工、建設などは同国の重要な経済部門となっています。
ベトナムとエジプトとの経済協力に関するセミナー |
ベトナムとの国交を樹立した最初のアラブ国となったエジプトとベトナムは、経済、貿易、投資、文化、観光などに関し、複数の協力合意書を締結しました。2017年、両国間の貿易額は3億5000万ドルに達しました。
エジプトはベトナムの市場経済体制を承認しました。両国は頻繁に情報交換を行い、国際場裏で互いに協力・協調しています。こうした中、今回のクアン主席の訪問は歴史的な意義を持ち、ベトナムがエジプトとの関係強化を重視していることを示すものと見られています。
クアン国家主席の今回のエチオピアとエジプトへの国賓訪問がベトナムとエチオピア、及び、エジプトとの関係に新しい発展段階を切り開き、ベトナムや、エチオピア、エジプトを含め世界と地域の協力・発展に貢献することは間違いないでしょう。