ヌルラン・ニグマトゥリン下院議長＝Trọng Đức/TTXVN

 中央アジアに位置するカザフスタンは、経済、品物運搬の協力で大きな潜在力を持っています。

ベトナムとカザフスタンは、今から27年前に外交関係を樹立しましたが、実際、ソ連時代の70年前の伝統的な友好協力関係を持ってきました。

議院外交関係の強化

両国国会間の協力関係は、二国関係の促進に向けた重要なチャンスを作り出します。これまでに、両国の国会代表団による相互訪問は頻繁に行われ、国際規模の出来事に出席した際に、個別会見などを開いてきました。

ヌルラン・ニグマトゥリン下院議長は、「カザフスタンは、ベトナム国会との協力関係の促進に配慮している」と幾度も強調すると共に、二国間の覚書、又は協力合意書の早期調印への希望を表明しました。

経済協力の強化

今回のベトナム訪問に当たり、ベトナムとカザフスタンの指導者らは、経済協力の強化措置について討議することになります。ベトナムとカザフスタンは、ベトナム・ユーラシア経済連合間の自由貿易協定のメンバーになることは、双方の貿易取引の強化に便宜を図ることです。2017年に、カザフスタンを訪問した際のガン国会議長は次のように述べました。

（テープ）

「双方は、この協定の特恵税率を活用して、二国間の貿易取引を促進し続ける必要があります。ベトナムは、カザフスタンに対しコメ、ゴム、コーヒー、機械設備を輸出する一方、カザフスタンから金属、鉄鋼などの製品を輸入することを強化します。」

9400万人の人口を擁するベトナムは、カザフスタンの農業製品にとって潜在力のある輸入市場ですが、カザフスタンに水産物や熱帯果物を輸出する可能性があります。商工省に属する電子商取引・デジタル経済局のダン・ホアン・ハイ局長は次のように評価しています。

（テープ）

「カザフスタンを含むユーラシア経済連合市場においてベトナム製品は愛用されています。しかし、ベトナムは商標作りや収穫後加工を促す必要があります。そうすれば、ベトナムの農産物などは、この市場で確実に維持されるでしょう。」

その一方で、2018年に稼働したベトナムから中国・カザフスタン・欧州を結ぶ鉄道は、両国間の経済協力に多くのチャンスを切り開いていると評価されました。

カザフスタンのヌルラン・ニグマトゥリン下院議長による今回のベトナム公式訪問は、両国の立法機関の関係強化に貢献すると共に、二国間の協力関係を新たな段階に押し上げると期待されています。