(VOVWORLD) - キューバのエステバン・ラゾ・ヘルナンデス国会議長、アルゼンチンのセシリア・モロー下院議長、およびウルグアイ東方共和国のベアトリス・アルギモン・セデイラ上院議長の招きに応え、ブオン・デイン・フエ国会議長率いる代表団は18日から28日にかけて、3カ国の公式訪問を行います。
この訪問はベトナムと3カ国との関係の強化を目指すもので、ラテンアメリカの友好国との関係の深化を優先するというベトナムの対外政策を具体化するものです。キューバは最初の訪問国です。
キューバとの団結、友好関係を緊密化
フエ国会議長のキューバ訪問はキューバの故フィデル・カストロ議長が激化するベトナム戦争中の1973年9月、ベトナムのクアンチ省を訪れてから50周年、およびキューバのベトナム南部との団結委員会設立60周年を記念するなかで行われます。ベトナムにおける戦争の終結と平和回復に関する協定」(パリ和平協定)が締結された後、故フィデル・カストロ議長が激しい戦場であったクアンチ省を訪れた際、「ベトナムのために、キューバは自らの血も捧げる用意がある」という言葉を述べたことは両国関係の歴史に刻まれ、両民族の団結の象徴となっています。一方、ベトナムは様々な形でキューバの困難克服を支援しています。在ベトナムキューバ大使館のオーランド・ヘルナンデス・ギレン大使は次のように語りました。
(テープ)
「キューバで行われているベトナムとキューバとのコメ生産協力プログラムは多くの成果を収めてきました。世界経済が停滞し、キューバが経済制裁や新型コロナウイルス感染症により、多くの困難に直面している中でベトナムからの安定的なコメ供給源はキューバにとって大いに役立っています。ベトナムはアジア諸国の中でキューバの主要な投資家でもあります」
フエ議長のキューバ訪問中、双方は協力の強化について話し合い、複数の合意書を締結する予定です。国会対外委員会のブ・ハイ・ハ委員長はキューバの国会選挙後に行われるフエ議長のキューバ訪問は両国の協力関係の強化に貢献すると強調し、次のように述べました。
(テープ)
「キューバ国民との団結と友好関係を再確認します。また、キューバの経済モデルの刷新を支持し、ドイモイ=刷新に関する知見を共有する用意があります。両国は独立、自由、平和、発展に向けて力を合わせていきます」
友好国との関係を強化
キューバに続きフエ議長はアルゼンチン、およびウルグアイ東方共和国を訪問します。今年はベトナムとアルゼンチンの外交関係樹立50周年となります。25年前に両国は互いの首都で大使館を開設しましたが、2010年、包括的パートナーシップを樹立しました。それ以来、政治対話と技術協力とともに貿易協力は両国関係の3本柱となっています。この10年間でアルゼンチンのベトナム向けの累計輸出額の伸び率は600%に達し、ベトナムのアルゼンチン向けのこの数字は700%になっています。
他方、今年はベトナムとウルグアイ東方共和国の外交関係樹立30周年となります。昨年、両国の輸出入総額は1億9050万ドルに達し、前年と比べ、106.5%増となりました。両国は二国間、および多国間枠組みで協力を促進しており、輸出入製品の多様化や貿易振興を強化し、産業界に対し、互いの市場の調査や提携先の模索を支援しています。今後、両国は食品安全衛生、税関、科学技術、ソフトウエア開発、木材加工などの分野で協力を行う計画があります。
アルゼンチンとウルグアイ東方共和国を訪問中、フエ国会議長は両国の指導者らと会見し、協力関係の強化措置について協議するとしています。
フエ議長によるキューバ、アルゼンチン、ウルグアイ東方共和国の今回の訪問はベトナムとラテンアメリカの従来からの友好国3か国との友好協力関係の強化に貢献すると期待されています。