ベトナムと、加盟国、成長と連携の強化に向けて、困難の解決に努力
(VOVWORLD) - 地域経済が複雑に推移している中で、APEC加盟諸国は協力と連携を維持する決意を示しました。APEC2017の首脳ウィークで、地域内の貿易自由化、投資の円滑化を目指す様々な具体的な措置が取り上げられました。
第29回AMM会議に関する記者会見 |
APEC=アジア太平洋経済協力会議の第25回首脳会議は同地域が新たな発展段階に入り、急激な変化を見せている背景の中で開催されました。
試練を見極める
APECはアジア太平洋地域が直面している試練の解決で積極的な役割を果たし、他の地域に先駆けて、貿易・投資の自由化を進めています。実際、グローバル化と貿易自由化は加盟諸国に大きな利益の傍ら、多大な試練をもたらしています。APEC諸国は保護主義や多国間貿易協力反対の動きのエスカレートに悩んでいます。また、多国間貿易協力体制の代わりに、二国間貿易協定の交渉、締結が進められています。
フック首相、WEFのフィリップ・レスラー氏と会見 |
WEF=世界経済フォーラムのフィリップ・レスラー マネージング ディレクターは保護主義のエスカレートについて次のように語りました。
(テープ)
「世界規模で保護主義の動きが浮上しています。この10年間、市場の開放や自由貿易は人々に大きな利益をもたらしてきたと思います。国際的な商取引は保護主義ではなく、雇用を創出しています。政治家や企業の指導者は国際的な商取引が個人一人ひとりと全社会にどんなメリットを与えたかを説明する必要があります。」
APEC2017、地域参入と統合を推進
ボラード局長 |
APEC2017は持続可能で、革新的かつ包摂的な成長、広範な経済統合、デジタル時代での中小・零細企業競争力と創造力の向上、気候変動に対応した食料安全保障と持続可能な農業の促進に焦点を置いています。APEC事務局のアラン・ボラード局長は次のように語りました。
(テープ)
「今年はAPECの活動が順調に行われた年ではなりません。グローバル化による様々な試練に直面してきました。ニャチャンで行われた第1回高級実務者会合で、ベトナムの優先課題や構想を理解できました。ベトナムはAPEC2017の議長国として活躍してきました。」
ベトナムがAPEC2017の議長国として提唱した様々な構想が採択されました。その中で、AMM=外相・経済担当相による第29回閣僚会議で採択された越境電子商取引の円滑化、零細・中小企業に関するAPEC戦略、2018~2020年期の食糧安全保障と気候変動に関する行動計画、及び農村・都市開発に関する行動計画の4件の文書が含まれています。ベトナム商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は次のように明らかにしました。
(テープ)
「達成した目標や成果、APEC2017年の計画、2020年までのボゴール目標の遂行の評価にとどまらず、2020年以降の目標を作成、採択します。」
世界の成長、統合の原動力としてのアジア太平洋地域の役割を発揮するため、加盟諸国の努力とコンセンサスは必要な要素となっています。APEC2017の首脳ウィークで収められた成果はAPEC内の協力に弾みをつけ、持続可能で包摂的な成長の達成に貢献するとしています。