(VOVWORLD) -非常任理事国のメンバー数は地域グループごとに配分されます。ベトナムはアジア太平洋グループの唯一の候補国です。
来る6月7日、国連総会は、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国5カ国を選挙により選出します。非常任理事国のメンバー数は地域グループごとに配分されます。ベトナムはアジア太平洋グループの唯一の候補国です。現在、ベトナムは、この重要な任務を担うための大きなチャンスに恵まれています。
国連安全保障理事会は、国連の主要機関の一つであり、5か国の常任理事国と各地域に配分され、選挙により選出される10か国の非常任理事国から構成されています。常任理事国はアメリカ、ロシア、中国、イギリス、及びフランスの5カ国です。非常任理事国の任期は2年です。
安全保障理事会は、実質的に国連の中で最も大きな権限を持っており、事実上の最高意思決定機関となっています。国連主要機関の中で法的に国連加盟国を拘束する権限がある数少ない機関でもあります。その目的や権限は、国連憲章に定められていて世界の平和と安全の維持に対して重大な責任を持つことが規定されています。そのため、国連安全保障理事会の一員になることは、その国の光栄だけでなく、大きなチャンスとなります。
大きなチャンス
ベトナムのダン・ディン・クイ国連大使 |
ベトナムは、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に立候補する前に、2008~2009年期の安保理非常任理事国を務めたほか、2008年7月と2009年10月に安全保障理事会の議長国を担いました。
来る6月7日の選挙で当選する為には、ベトナムは、国連加盟193カ国の3分の2の賛成を得る必要があります。去る2018年5月に、ベトナムは、アジア太平洋グループの唯一の候補国として2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に推薦されました。ベトナムのダン・ディン・クイ国連大使は、「このことは、ベトナムの役割と能力に対する地域内諸国の支持と信頼を示すと同時に、他の国連加盟国に賛成票を投じるよう働きかける運動にとっても有利である。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「現時点で、ベトナムは当選する為の大きなチャンスに恵まれていると言えるでしょう。なぜなら、ベトナムは、アジア太平洋グループの唯一の候補国だからです。これまでに、ベトナムは、100カ国あまりから書面による公約と約40カ国から口約束を得ています。」
しかし、クイ国連大使によりますと、ベトナムは、賛成票の数を満たす為に、残りの加盟国に積極的に働きかけています。
国際平和維持に貢献したい
ベトナムは、国連安全保障理事会非常任理事国に初めて立候補してから10年後に、国連の最も大きな権限を持つ機関になるためのチャンスに再び恵まれました。今回、ベトナムは、平和維持と安全保障などの国際共同体の努力にさらに貢献したい意向があります。ベトナムは、その任務を立派に果たす為の計画を立ています。これについてクイ国連大使はさらに次のように明らかにしました。
(テープ)
「当選すれば、ベトナムは、国連駐在ベトナム代表団や国内各機関を健全化させ、協力と情報交換メカニズムを形成します。次は、非常任理事国の任期中に、ベトナムが提出、主催する事項を事前に研究しなければならないということです。」
戦争を体験し、また、戦争の被害による痛みに苦しみ、そして、民族解放と独立・自由を勝ち取ったベトナムは、戦争防止の必要性を深く理解しています。また、ベトナムは、戦争後遺症の克服について世界から認められています。過去の経験、ドイモイ事業の成果、日増しに高まる世界における地位と役割、及び、オープンな外交路線などにより、ベトナムは、国際共同体から選出される役割を立派に果たすはずです。