ベトナムと近隣諸国との友好協力関係を強化



24日から27日にかけて、グエン・スアン・フック首相はカンボジアとラオス訪問を行なっています。ベトナムとこの2カ国の友好協力関係が良好に発展している背景の中で、行なわれるこの訪問は2カ国との関係に対するベトナムの重視を示し、ベトナム・カンボジアの友好協力関係とベトナム・ラオスの特別な団結と全面的な協力関係の強化を目指すものです。

フック首相が就任して以来、ラオスとカンボジアを訪問するのは今回が初めてです。また、この訪問はベトナム・カンボジア友好年、及びベトナム・ラオス友好団結年2017を祝うための重要な外交活動でもあります。

ベトナム・カンボジアの全面的な協力を促進
1967年6月24日、国交を樹立してからおよそ50年間、ベトナムとカンボジアの関係は順調に発展しています。両国の指導者らは両国の団結と友好関係を両民族の貴重な財産とし、保存、発揮する必要があるとしています。地域と国際情勢が複雑に推移している背景の中で、両国の各省庁、各レベル、団体、組織などは関係の維持、発展に力を尽くさなければなりません。ベトナム・カンボジア友好協会のブ・マオ会長は次のように語りました。

 (テープ) 

 「当協会は両国の若者に対する両国の友好関係の教育を優先課題の一つに位置づけています。私たちはベトナムに留学中のカンボジア学生の補助プログラムを行なっています。これを通じて、カンボジアの若者らはベトナムの風俗習慣や両民族の団結友好への理解を深めたうえで、ベトナム人の厚情を実感できるでしょう。そのほか、青年の友好交流会やベトナム・カンボジア関係に関する座談会などが行なわれます。」

現在、両国の経済協力は前向きな兆しを見せています。今年第1四半期、両国の商取引額はおよそ9億4千万ドルに達し、昨年同期と比べ、11%増となりました。カンボジアを訪れたベトナム人観光客はトップに立っています。去る3月、プノンペンで行なわれた両国の政府合同委員会第15回会合で双方は経済発展で互いに支援、文化交流を強化して、国境地域で発生する問題を適切に解決し、海上での共同巡回を維持することで一致しました。また、いかなる敵対勢力に対しても他国の安全保障を破壊しようとして、自国の領土を利用することを許可しないという原則を再確認しました。

ベトナム・ラオスの特別な団結と友好、及び全面的な協力関係を強化
歴史の流れにつれて、ベトナムとラオスの関係はあらゆる分野で絶え間なく発展しています。政治的関係が強化されており、商取引額も増加の傾向にあります。こうした成果は両国の間に各レベルの年次会議が維持されることにより得られたものです。

地域と世界の複雑な情勢の中で、両国は特別な団結と全面的な協力関係を強化、発展させ、それぞれの国の利益と安全保障に関する問題を適切に解決することの重要性と戦略的な意味を強調しています。ラオス・ベトナム友好協会・中央委員会のビライボン・ボダッカム会長は次のように話しました。

(テープ)

 「グローバル化や参入が進められている現在、我々は両国の党、国家、国民の友好と特別な団結、全面的な協力関係の維持、発展に力を尽くす必要があります。また、両国の若者にこの特別な関係の教育を強化しなければなりません。」

グエン・スアン・フック首相の今回の訪問で、双方は新たな段階におけるベトナムとラオスの協力関係の強化措置について協議する予定です。 フック首相によるカンボジアとラオスの公式訪問は2カ国との友好協力関係を強化し、地域と国際場裏で互いに支持し、地域の戦略的な問題に関するASEANの団結とコンセンサスを維持するというベトナムの一貫した立場を確認するものとなっています。

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