ベトナムにおける宗教信仰は西側諸国が人間の権利保護に関する世界フォーラムで特別な関心を寄せている問題の一つです。現在、情報不足か偏見などの理由で、ベトナムの宗教状況をあまり理解していないか、正しく理解していない人々がいます。実際、ベトナムは人民の宗教・信仰の需要を十分に応える政策を取っています。
およそ50年、宗教・信仰に関するベトナムの法律システムは現実の要求と国際法と適合するため、常に改正、完備されていました。
宗教・信仰の自由政策
この50年、ベトナムでは宗教・信仰に関して、政令、通達、指示などおよそ100件の法律文書が制定されました。その他、民法、刑法、土地法などには宗教・信仰に関する条項があります。特に、2013年、ベトナム国会は2013年憲法を採択し、その中で、宗教・信仰の自由に関する多くの条項が盛り込まれました。2013年憲法には「市民だけでなく、すべての人々が宗教・信仰の自由を持つ権利があり、その権利は国家により保障される」という内容が初めて明記されました。具体的には2013年憲法第24条は「誰もが特定の宗教を信じる自由または信じない自由に対する権利を有するという信教の自由を保障している。すべての宗教は法の前に平等である。国家は信教の自由権を保護している。信教の自由権を侵害したり、宗教・信仰を利用して、法律に違反してはならない」と明記しました。
特に、2016年11月、ベトナム国会は宗教・信仰法を初めて可決しました。これは宗教・信仰に対するベトナムのオープンな政策を確認する重要な節目とされています。これを通じて、民族大団結が強化され、国の建設に貢献できるようになります。
2016年の宗教・信仰法は2013年憲法の精神を基礎に制定されたものです。同法第6条は「誰もが特定の宗教を信じる自由または信じない自由に対する権利を有するという信教の自由を保障している。服役者や薬物更正施設の収容者も、儀式を行うなどして宗教の信仰を表現することが認められる。」との内容があります。
また、「ベトナムに合法的に居住する外国人は、礼拝や祈祷、国内の宗教施設での修行など、宗教活動に参加し、信教関連の出版物を所持することが認められる。更に、ベトナムに合法的に居住する外国人の修行者は、国内の宗教施設で説教を行うこともできる。」と明記しました。
このように、2016年の宗教・信仰法は信教分野に対するベトナムの立場を示していると言えます。この法は各宗教の聖職者の願望に応えると共に、人民が心霊生活に関する需要を満たし、社会生活における信教の価値を発揮しているとされています。