(VOVWORLD) - 現在、ベトナムの人口管理に関して、以前の「家族計画化」という目標から「人口と開発」にシフトしています。そのため、人間の質的向上は国の発展事業を左右する重点的な任務となっています。
子供保護・ケアは前社会の責任となっている |
国連の統計によりますと、2019年7月8日現在、ベトナムの総人口はおよそ9750万人に達しています。したがって、ベトナムは人口面で全世界の14位に立っています。近年、人口管理は多大な成果を収めています。
その中で、人間の質があらゆる面で改善されていることや、国民の平均寿命が73・5歳に増加していること、子どもの栄養失調率が激減していることなどは目立ったものと評されています。しかし、全面的に見ると、ベトナムの人間の質はまだ低いレベルにあるといえます。
ベトナムのHDI=人間開発指数が世界のトップ100以下にあることや、国民の体力・身長・体重・運動能力などはさらに改善される必要があることなどはその証です。専門家によりますと、これらの問題解決や、社会安全保障、社会の高齢化対策のために、初生児の健全な体質の確保は重要なものです。
現在、ベトナム医療部門はこの目標を目指し、様々な措置をとっています。人口・家族計画化総局のグエン・バン・タン副総局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「医療部門は、リプロダクティブヘルスケア施設のシステムの点検・再構築を進めています。既存の施設を近代化させるとともに、新築も行います。また、この分野の人材育成や、幹部職員の能力向上も重要な任務とみられています。また、胎児と新生児の健康診断、病気の早期発見に関する能力向上も重視されています。」
以上お話ししましたように、現在、ベトナムの人口管理に関して、以前の「家族計画化」という目標から「人口と開発」にシフトしていますが、家族計画化はまだ、重要な課題とみられ、積極的に進められています。これは、各家庭が自らの健康を保護し、子どもに有利な環境を作ることに役立つとされています。
人口管理と人間の質的向上は、医療部門のだけでなく、全社会の重要な任務とみられています。医療部門がとっている措置や、全国民の努力により、今後も、ベトナムの人間の質がさらに改善され、国の建設・発展事業にさらに貢献していくことが期待されています。