(VOVWORLD) -現在、宇宙技術科学は発展途上諸国を含め、世界の多くの国々で応用されています。ベトナムにとって、宇宙技術は経済、社会面に多くの利益をもたらしています。
ベトナム製の人工衛星 マイクロドラゴン |
近年、情報通信、気象水文、遠隔探査、全世界的な位置測位システムなど多くの分野において、宇宙技術を利用してきました。
2006年6月14日、ベトナムの首相は2020年までの宇宙技術の研究・応用戦略を承認する決定を下しました。そして、首相は科学技術省に対し、この戦略を管理し、ベトナム科学技術研究所に対し、この戦略を作成・実施することを要請しました。
それによりますと、2020年をめどに、ベトナムは地球を観測する小規模な衛星を製造し、ミサイル技術をマスターし、宇宙技術を生産、サービス、教育、医療などの分野に導入するという目標が掲げられています。
近年、メード・イン・ベトナムの多くの衛星が製造された他、宇宙技術を応用する多くのプロジェクトが実施され、ベトナムの宇宙技術の初歩的な発展を示しています。
今年1月、内之浦宇宙空間観測所で、ベトナム製の人工衛星「マイクロドラゴン(Micro・Dragon)」が打ち上げられました。重さ50kgの超小型衛星「マイクロドラゴン」は 縦・横・高さがいずれも50cmの立方体で、日本人教授の指導を受けながらベトナム人技術者らが設計・製造しました。
マイクロドラゴンは海域観測衛星で、水質の評価や水産資源の位置の特定、海域で生じる現象の観察などを行って水産業の発展に資することを目的としています。これより前の2013年、東京大学とベトナム国家衛星センターなどが共同開発した超小型衛星(Pico・Dragon)も打ち上げられました。
現在、ベトナムは天文台やベトナム宇宙博物館など宇宙科学技術分野のインフラ整備に力を入れています。特に、ベトナム宇宙センターのファム・アイン・トアンセンター長は地球観測衛星委員会の2019年の輪番議長を務めるようになりました。