(VOVWORLD) - 6月15日と16日の両日にタイのバンコクで行われるACMECS=エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略第 8回首脳会議とカンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナムからなるCLMV第9回首脳会議にグエン・スアン・フック首相が参加します。
これはACMECSとCLMVが効果的な協力体制であり、そして、今回の首脳会議はベトナムがその協力体制を重視していることを再確認するチャンスとなります。
前回の会議で発言にたったフック首相 |
ACMECSとCLMVは2003年11月に発足しました。ACMECSは経済連携の強化や、加盟諸国のメリットの発揮、競争力向上、発展格差の是正を目指すものである一方、CLMVは加盟諸国の経済発展と社会進歩の促進、CLMVと他のASEAN緒国との格差の縮小を進めています。
この15年間、ACMECSとCLMVは多くの重要な成果を収め、加盟諸国の経済社会発展事業や、ASEAN共同体構築、各国の善隣・友好関係の強化に貢献してきました。
地域内連携の強化
この間、メコン河流域諸国は東南アジア地域の経済発展事業の原動力を担っており、世界の最も能動的な発展を遂げる地域と評価されています。これはメコン河流域諸国の努力と域内外の相手国の支援によるものとされています。現段階においてもこの地域は多くのチャンスに恵まれています。こうした中、今回のACMECSとCLMVサミットは、加盟諸国が新しい発展環境や、今後の協力措置を協議・制定するチャンスと見られています。これに関し、カンボジアのフンセン首相は次のように語りました。
(テープ)
「交通の円滑化などに関する合意を通じて、インフラ整備や、交通などの分野での協力の効果向上、および、国境沿いにある経済区の設立などを通じての経済活動の多様化を図る必要があります。加盟諸国は多様な潜在力があると信じています。今後、労働の移動、貿易・投資の円滑化を目指し、技術移転を通じて、ソフト連携に力を入れる必要があると思います。」
持続可能な将来のための協力促進
これまで、ベトナムはACMECSとCLMVの積極的な加盟国として、域内の協力に重要な貢献を果たしてきました。そして、東西経済回廊と南方経済回廊の欠かせないメンバーとなっています。ベトナムは、複数の構想や、イニシアティブを提案するとともに、これらの構想とイニシアティブの展開に力を入れてきました。今年初めに行われたメコン河流域の会議で、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「我々にとって重要な柱は3つあります。第1は、経済の持続性と国家・国民・企業間の融和。第2は環境の保護と社会への健全な環境づくり。第3は、国民の平和・親善などを目指す文化の持続可能な発展です。ベトナムの政策はその方向に沿って実施されています。」
この15年間、ACMECSとCLMVの協力が効果的に進められてきました。従って、豊富な労働力や、比較的に低い物価、有利な地理的地位など地域のメリットが発揮されています。今回のサミットで、加盟諸国の指導者らはこれまでに実施されてきた協力活動を総括し、今後の計画を定めます。第8回ACMECSサミットと第9回CLMVサミットが地域内の協力を新しい発展段階に押し上げることが期待されています。