(VOVWORLD) -ベトナムは2020年~2021年の国連安全保障理事会非常任理事国を務める際に、国連憲章の遵守、紛争の防止、紛争地での女性とこどもを始め、民間人の保護を優先的に行うことを主張しています。
2020年~2021年の国連安全保障理事会非常任理事国を務めるベトナムは2020年1月30日、安保理の議長国を務める初めての月間を終えました。この1ヶ月間ベトナムが提出した構想と提案は世界の平和の維持に前向きな貢献を果たしています。
ベトナムは2020年~2021年の国連安全保障理事会非常任理事国を務める際に、国連憲章の遵守、紛争の防止、紛争地での女性とこどもを始め、民間人の保護を優先的に行うことを主張しています。
多国間協力と世界平和の維持、安全保障の確保
ベトナムが安保理の議長国を務めた初めての月間に、安保理は複数回にわたり、非公式と公式会合を行い、シリア、中東地域、イエメンでの人道情勢、マリでの政治・安全保障情勢などについて討議を行いました。これらの討議は平和で、より公平、かつ、より素晴らしい世界に向けて国際法の役割の向上に寄与しています。
特に、ベトナムは国連憲章の遵守の促進に関する一般討論会を開くという構想を出し、安保理常任理事国の大部分の賛同を受けました。1月9日に開かれた一般討論会のテーマは時事性があり、国連憲章と世界の平和、安全保障の確保に向けた多国間協力の重要性を強調しました。特に、この討論会で、国連憲章に関連する宣言が発表されました。これは国連の歴史において初めてのことです。ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。
(テープ)
「安保理の議長国を務める始めての数日間、ベトナムの責任感と能力が高く評価されました。喜ばしいことはベトナムが提唱した討論会には安保理常任理事国の大部分が参加したということです。これはベトナムの提案が現在の世界情勢に見合うということを示しています。」
ASEANと国連との連携を重視
安保理の議長国を務める最初の月間である1月29日、ASEANと国連との連携に関する安保理の会議を開きました。このテーマが安保理の議事として取り上げられたのは今回が初めてです。先ほどのファム・ビン・ミン副首相兼外相はさらに次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは1月に安保理の議長国を務めましたが、同時に、ASEAN議長国としての任務の開始になりました。ベトナムがこの会議を開くのはASEANと安保理を含め、国連の各組織との関係を強化するという目的があります。これは安保理におけるASEANの役割とイメージが高められるように寄与しています。」
ベトナムが1月中に安保理の議長国という任務を立派に果たしました。これはベトナムが国連の前向きで責任感があるメンバーで、国際法を基礎にすべての紛争を平和的に解決し、ASEANと国連との連携を強化するというベトナムの願いを示していると言えることでしょう。