ベトナム・カンボジアの平和、友好、協力、発展の国境線づくり
(VOVWORLD) - 先ごろ、ベトナムとカンボジアは国境標識の設置に関する2件の法的文書を署名しました。これは陸の国境上での標識設置に関する完全な合意の達成に前提を作り出す歴史的な節目として見なされています。
写真提供:Quang Hieu
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ベトナムとカンボジアの国境線は全長1200キロメートルを超え、ベトナムの10の省とカンボジアの9の県を貫いています。約半世紀にわたり、ベトナムとカンボジアは多くの交渉を行い、複数の法的文書を取り交わしてきました。
安定・平和の国境線づくりへ向けて
ベトナムとカンボジアの陸上国境線は1985年締結されたベトナム・カンボジア国境画定協定と2005年に調印された国境画定補足協定に定められました。2006年以来双方は、陸上国境標識の設置を精力的に行なってきました。2018年末現在、およそ1045キロメートルに及ぶ陸上国境の現場での線引きや、およそ2千基の標識設置が行なわれ、全作業の84%が完成されました。双方は残りの作業を早期に完了させ、海上国境線の確定に移す決意を示しています。5日、ハノイで行なわれた署名式でグエン・スアン・フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「両国の指導者は相互理解と国際法の尊重を基礎に、陸上国境線の確定を早期に完了させるため、標識の設置作業を促します。陸上国境線の画定が終了していないので、国境地域の管理、治安・秩序の維持に注視し、締結した国境線確定協定に基づき、行なわなければなりません。」
重要な成果
この40年間、ベトナムとカンボジアは国境問題の解決に尽力し、陸上国境線の確定を目指す標識の設置を積極的に行い、多くの成果を収めてきました。先頃、両国は1985年の補足議定書と2005年の国境画定に関する合意をサポートする文書に署名したことは重要な出来事であり、独立、主権、領土保全、それぞれの正当な利益の尊重、互恵、平等を基礎に、平和、安定、友好、協力、持続可能な発展の国境線づくりに尽力しているベトナムとカンボジアの共通の目標を示すものです。カンボジアのフンセン首相は次のように語りました。
(テープ)
「本日、署名された2件の法的文書は国境問題の解決に進展があったことを立証します。また、これは2005年の補足協定締結以来この14年間にわたるベトナムの首相と私、及び両国の国境問題政府合同委員会、各レベルの行政当局の努力を示すものでもあります。線引きと標識の設置で収めてきた大きな成果は両国の友好、兄弟関係によるものだといえます。」
現場で明確に線引きされ、法的文書により確定される国境線づくりは国境地域の国防・安全保障の確保、経済社会発展、ベトナムとカンボジアの友好協力関係の強化に貢献するとしています。また、今後、国境、領土問題の解決に原動力をつけることでしょう。