ベトナム、シャングリラ会合に貢献

(VOVWORLD) - シンガポールで開催されていたアジア安全保障会議シャングリラ会合は3日間の日程を終え、閉幕しました。この会合で、ベトナムは平和維持の重要性を強調するとともに、紛争解決に関する明らかな立場を表明しました。

今回の会合には57の国と地域の代表団、中でも28名の閣僚級の高官や専門家、学者らが参加しました。これは地域の平和、安定、安全保障に対する各国の深い関心を示しました。

多様な試練が浮上

この間、アジア太平洋地域と世界の安全保障分野で様々な試練が浮上しています。紛争は地域、ひいては世界レベルで発生し、政治、外交、経済、貿易、天然資源、環境、海と島の領有権、サイバーセキュリティ分野に拡大しています。

実際、アメリカと中国の貿易戦争や朝鮮半島の非核化をめぐるアメリカと朝鮮民主主義人民共和国との関係、ベトナム東部海域問題などはシャングリラ会合で主要議題として取り上げられました。特筆すべきことは会合で強硬な発言が発表されましたが、各国はいずれも紛争の防止は関係国だけでなく、地域と世界にも利益をもたらすと受け止めました。「平和な雰囲気で、国際社会に対する責任感を持つパートナーとの精神を掲げ、紛争を解決」と題する討論会で、中国国防部の() 鳳和(ほうか)部長はアメリカとの連絡の維持と建設的な軍事関係の発展の重要性を強調しました。一方、アメリカのシャナハン国防長官代行は、各国の主権と独立の尊重を基礎に、中国との対話と関係改善の必要性を強調しました。

他方、シャングリラ会合で発表された報告はいずれも「大国の行動は重要な役割を果たしている。紛争が発生する場合、関係国だけでなく、地域と全世界にも悪影響を与える恐れがあることから、紛争を平和な雰囲気で対話を通じて解決すべきであるとしています。

ベトナム、シャングリラ会合に貢献 - ảnh 1 リック大臣
平和的対話、ベトナムのメッセージ

会合で行われたベトナムの発表は安全保障問題に関するベトナムのこれまでの基本的な立場と比べ、新たな点があるとはないものの、安全保障の試練に対する適切な解決策を提案しました。それは利益に関する相違があっても各国は平和、安定を第一にすれば、紛争の平和的解決、衝突、戦争に導く紛争の早期防止で協力することができるとしています。今回のシャングリラ会合でゴ・スアン・リック国防大臣はベトナムがASEAN2020議長国を務める1年間に、ASEAN10か国と対話8か国の国防、軍事に関する様々な活動を行い、その中で、ASEAN10か国の国防協力の効果向上に関するハノイ宣言が発表されると明らかにしました。また、ASEAN拡大国防会議の枠内で、今後10年間のアジア太平洋地域の安全保障分野での協力に関するビジョンを提出するとしています。

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