ベトナム・バングラデシュ、多面的な友好と協力関係を強化
(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように、バングラデシュのアブドゥル・ハミド大統領の招きに応え、チャン・ダイ・クアン国家主席夫妻は4日から6日にかけてのバングラデシュの国賓訪問を開始しました。
写真提供: Viet Cuong |
この訪問はベトナムが常にバングラデシュとの友好と多面的な協力関係を重視していることを立証し、両国に新たな協力チャンスを切り開くと期待されています。
ベトナムとバングラデシュは1973年2月11日に、国交を樹立しました。この45年間、両国の友好と協力関係は多くの分野で絶え間なく強化されてきました。
バングラデシュを訪問中、クアン国家主席は同国首相と会談し、大統領と会見するほか、労働党総裁、国会議長らとそれぞれ会合を行います。
良好な基盤
ベトナムとバングラデシュは民族独立を勝ち取るための闘争に関して、類似点を持っています。バングラデシュのシェイク・ハシナ首相によりますと、ベトナムの民族独立を勝ち取るための闘争はバングラデシュの1971年の闘争にとって励ましとなりました。
この数年、両国の指導者による相互訪問が頻繁に行われています。2015年8月、バングラデシュのアブドゥル・ハミド大統領は、2017年7月、シリン・チョードリー国会議長はベトナムを訪問しました。双方の協力活動が多くの分野で拡大されています。一例をあげると、バングラデシュの首都ダッカでのベトナムの飲食祭りの開催やベンガル語によるホーチミン主席の遺書に関する本の出版、ホーチミン主席の生涯と事業に関するシンポジウムなどです。これらの活動は両国の従来からの友好関係の緊密化に貢献したとしています。
新たな協力の展望
チャン・ダイ・クアン国家主席による今回のバングラデシュの国賓訪問は両国に新たな協力チャンスを切り開くとしています。訪問期間中、畜産や水産物、機械製造、文化、教育などの分野に関する協力覚書が締結される予定です。また、クアン主席はベトナム・バングラデシュ企業フォーラムや「ベトナム文化の日inダッカ」の開幕式に参加します。ベトナム・バングラデシュ企業フォーラムは両国の企業経営者およそ300人が参加する大規模なものであり、2018年の商取引額を10億ドルにするという目標の達成に道を開くと期待されています。
一方、クアン主席に同行しているベトナムの一流企業の代表およそ100人はバングラデシュ側のパートナーと個別会見を行い、情報通信技術などの分野での協力や投資チャンスを模索することが狙いです。
バングラデシュはASEAN=東南アジア諸国連合との連携を希望している中でベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席による今回の訪問を重視しているとみられます。ベトナムの国家主席によるバングラデシュの国賓訪問は14年ぶりとなっています。
両国の外交関係樹立45周年にあたり行われるこの訪問は両国の友好関係をさらに緊密化させることでしょう。