この訪問は新型コロナウイルス感染症の蔓延をはじめ、地域と国際情勢が複雑に推移している背景の中で行われ、ベトナムとラオスが常に団結し、あらゆる困難を乗り越え、両国国民の発展と幸福に向け尽力していくことを立証するものです。

フック氏は第15期国会で国家主席に選出された後、ラオスを初の訪問国として選びました。この訪問は両国の特別な団結、友好と全面的な協力関係の保存・発展を重視し、新任期における両国の党、国家の指導者の緊密な協力と相互信頼の強化に貢献するという一貫した立場を強調するものです。

特別な関係

ベトナムとラオスは国境を接する近隣国であり、数千年にわたり、善隣関係で結ばれています。特にこの80年間あまりで両国の党と国家の各世代の指導者らはホーチミン主席とラオスのカイソン・フォムビハン主席、及びスパーヌウォン国家主席が培ってきた友好関係を両民族の貴重な財産として大切にし、両国国民の繁栄、幸福に向け、その発展に尽力してきました。

今年は両国の国交樹立49周年、友好協力協定締結44周年となります。これまで、両国の協力関係は絶え間なく強化、多様化され、経済・社会・外交分野で大きな成果を見せてきました。新型コロナ禍の中でも両国の指導者らは適切な形で会合や会議を行い、政治的信頼の強化が図られました。

Houngboungnuang大使

 在ベトナムラオス大使館のSengphet Houngboungnuang大使は今回のフック国家主席の訪問に触れ、次のように語りました。

（テープ）

「この訪問はラオス・ベトナムの伝統的な関係の維持に重要な貢献をし、両国の党、国家、国民の関係に新たな発展段階を切り開き、双方の偉大な友好関係、特別な団結、全面的な協力関係を目指すものです。また、地域と世界情勢が予想できないほど、複雑に推移し、新型コロナウイルス感染症が大流行している中でも両国の党、国家、国民の協力関係が推進され、相互訪問が維持されています。これは両国の発展と国民の幸福に向け、あらゆる困難を乗り越え、前進するための両国の団結とコンセンサスを示すと思います。」

緊密な協力

訪問期間中、フック主席はラオスのトーンルン書記長・国家主席と会談した他、ラオスの党、政府、国会の指導者らと会見や会合を行い、双方関係の強化措置について協議しました。この機に、フック主席はベトナムの投資により建設されたラオス国会議事堂を引き渡す式典に参加しました。これはベトナムの党、国家、国民がラオスの党、国家、国民に寄贈するものであり、両国の偉大な友好関係と特別な団結の象徴となっています。

さきほどのラオスのSengphet Houngboungnuang大使は次のように強調しました。

（テープ）

「地域と世界情勢が迅速かつ複雑に推移している背景の中で、両国の党、国家、国民は協力を緊密化させ、特別な団結と全面的な協力を活用した上で、互いに支援し合い、社会主義の建設に向け、両国の革命事業を発展させていく必要があります。」

去る6月、行われたラオスのトーンルン党書記長・国家主席のベトナム訪問に続き、今回のグエン・スアン・フック国家主席のラオス公式友好訪問は両国の党、国家、国民の特別な団結を再強調するものであるとしています。