ベトナム企業、海外市場に進出

(VOVWORLD) - 情報通信省によりますと、海外市場で利益を上げているデジタル技術企業の数は約1500社あり、2022年に比べて4%増加しています。そのうち数十億ドルの収益を上げている企業もあります。

計画投資省所属外国投資局の統計によりますと、今年1月20日現在、ベトナムには1700件以上の実施中の海外投資プロジェクトがあり、その総額は221億ドル以上に上ります。ベトナム企業の海外市場への進出は、ベトナムが2045年までに高所得国になるという目標を達成するための使命とされています。

確実な成功

現在、ベトナム企業は世界79か国や地域に投資を行っており、16の異なる業界と分野に注力しています。そのなかで最も成功を収めている分野は情報通信です。

情報通信省によりますと、海外市場で利益を上げているデジタル技術企業の数は約1500社あり、2022年に比べて4%増加しています。そのうち数十億ドルの収益を上げている企業もあります。ベトナム軍隊通信グループベトテル傘下の海外事業会社ベトテルグローバルは、その成功事例の一つです。

ベトナム企業、海外市場に進出 - ảnh 1軍隊工業通信グループ「ベトテル」とラオスのラオアジアテレコム社との合弁会社スターテレコム(ユニテル)社=laodongcongdoan.vn

昨年、ベトテルグループの海外市場からの収益は36億ドルに達し、年間計画の105%を達成、過去最高を記録しました。現在、同グループは2億7000万人以上の総人口を抱える10か国で携帯通信事業を展開し、約1億人の携帯契約者を獲得しています。そのうちの6か国では契約者数で1位に立っています。海外投資の成功により、ベトテルは世界の企業のブランド価値を集計した「Brand Finance Global 500」ランキングにおいて東南アジア唯一の通信企業としてランクインしました。

ベトテルグローバルのハー・テ・ズオン副社長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトテルは事業を展開している10か国のうち、アジア4か国、アフリカ1か国、南北アメリカ1か国を含む6か国において契約者数でリードしています。年間平均成長率は20%以上で、これは業界全体の3~4%と比べて5倍以上の成長を意味します」

通信事業に加えて、ベトテルグローバルは主にアフリカとアメリカで電子財布Eウォレットサービスの開発にも力を入れています。

加工産業の分野では、ブランド価値30億ドルを誇るベトナム乳製品株式会社ビナミルクは、世界の乳業ブランド価値トップ10の6位にランクインしています。同社は国内市場を拡大すると同時に、積極的に海外投資活動を進めています。

同社は、厳格な品質基準を持つ市場を含む約60か国と地域で製品を販売しており、日本やアメリカ、韓国などがその中に含まれます。さらに、アメリカ、ラオス、カンボジア、フィリピンなどにも支社や協力会社を設立しています。

昨年4月に、ビナミルクはニュートリション分野の海外大手企業6社との戦略的提携契約を締結しました。ベトナムの乳製品企業が世界的な栄養企業と提携契約を結ぶのは、これが初めてのことです。

ベトナム企業、海外市場に進出 - ảnh 2昨年4月に、ビナミルクはニュートリション分野の海外大手企業6社との戦略的提携契約を締結した=sggp.org.vn

ベトナム乳製品株式会社のゼネラルディレクター、マイ・キエウ・リエン氏は次のように述べています。

(テープ)

「国際基準を満たす牛乳の品質を達成するためには、機械、設備、人材だけでは十分ではありません。今回、世界の大手企業6社との協力を得て、ビナミルクは栄養価の高い製品をよりリーズナブルな価格で開発していきます」

企業の「遠洋航海」の旅

ベトテルやビナミルク、ベトナム最大手IT企業FPTソフトウェアなど、海外投資で成功を収めた企業もありますが、国際競合他社との競争に直面している企業もまた多く存在しています。このような課題に打ち勝つために、ベトナム企業は法的基盤をしっかり整えると同時に、現地企業との連携を強化する必要があります。関連機関は海外投資プロジェクトの審査や許可書の発給を迅速化し、行政手続きを簡素化すると同時に、国外のベトナム大使館や貿易参事官の役割を強化することが重要です。さらに政府は、海外投資を促進するための魅力的な政策の開発や改善、資本流動の監視強化も必要です。

近年、海外投資の増加により、ベトナム企業の経営能力、ビジョン、戦略が確認されると同時に、国家発展と国際統合に貢献しています。

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