感染拡大に歯止めをかけるため、各省庁、部門、地方は社会的距離の確保措置をはじめ、様々な断固たる措置をとっており、新型コロナウイルス感染症の第2波と敵のように闘うとともに経済社会発展に尽力する決意を示しました。

2日午後、グエン・スアン・フック首相は政府と各地との新型コロナ対策に関するオンライン会議を主宰しました。この席でフック首相は「各地方は新型コロナへの対応、特に震源地となったダナン市での市中感染の拡大を食い止めるため、様々な措置を講じている」と明らかにしました。また、フック首相は「主観的な姿勢をとらず、全政治システムの力を活用し、新型コロナとの対応を重要な政治的任務として見なすべきである」と強調しました。さらに、医療システムを再起動させ、疫病と主体的に対応するとともに国境地域の監視を強化し、重症化している感染者の治療に尽力し、死者を最小限に抑えなければならないとしています。フック首相は次のように語りました。

（テープ） 

「ダナン市やクアンナム省などでの市中感染の拡大を防止させるため、あらゆるリソースを活用しなければなりません。また、感染者や接触者の追跡、適切な隔離措置の適用、広範な検査を行い、感染の疑いがあるケースや感染者との接触者、7月1日以降、ダナン市やクアンナム省を訪れた人々の健康観察を実施すべきです。さらに、市民に対して医療報告を行うよう呼びかける必要があります。」

このように語ったフック首相はベトナムで第2波の新型コロナ感染を断固として食い止める一方、社会的距離の確保措置が適用されていない地方が生産経営活動を確保し、経済回復に力を尽くす必要があると指示しました。フック首相はさらに次のように強調しました。

（テープ） 

「第1波の感染で、我々は疫病と敵のように闘ったため、新型コロナを基本的に制圧しましたが、今回は感染スピードがより速いので、前回と同じように、それぞれの市民は兵士になり、それぞれの家庭、集落、村、地区は要塞として、引き続き、疫病と闘う必要があります。各省庁、部門、地方、機関は警戒心を高め、コミュニティの健康ケアに取り組むべきです。また、人々はマスクの着用、社会的距離の確保などの措置を遵守し、自らの健康を守らなければなりません。高齢者や持病のある人は当局の勧告を厳格に実施する必要があります。」

第2波の新型コロナ感染が複雑に推移している中で、フック首相は市民に対して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)追跡アプリ「ブルーゾーン(Bluezone)」をスマートフォンにインストールするよう要請しました。また、オンライン教育・学習やオンライン公共サービス、オンライン診療の利用、デジタル転換を推進していくよう呼びかけました。さらに国民に対し、政府、新型コロナ予防対策国家指導委員会の対応策に信頼するよう希望を表明しました。