(VOVWORLD) - 76年前の1945年9月2日、ハノイのバーディン広場で、ホーチミン主席は独立宣言を読み上げ、全世界に対し、ベトナム民主共和国の誕生を告げました。この独立宣言は、歴史的価値や、実践的価値があり、ホーチミン主席の知恵、および、時代を超えたビジョンを示すものと評されています。
独立宣言の冒頭で、ホーチミン主席は、「全ての人は、生まれながらにして平等な権利を持っている。創造主は人間に誰も侵すことのできない権利を与えた。その権利とは、生存権、自由権、幸福追求権がある。この不朽の言葉は、1766年のアメリカ独立宣言の中にあるものである。より広く言えば、この文言は、世界の全ての民族が平等であり、生存権、幸福追求権、独立・自由権を持つということを意味している」と強調しました。
1945年9月2日、ホーチミン国家主席はバーディン広場で独立宣言を読み上げ、ベトナム社会主義共和国の前身であるベトナム民主共和国の誕生を告げた。
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民族独立に関する典型的な論点
世界で最も強い国であるアメリカの独立宣言に取り上げられた人権に関する内容を引用することで、ホーチミン主席は自らの論点に強固な基礎を作り出し、その論点を科学性と実践性を持つものにしました。これに関し、国家政治出版社の幹部レ・バン・イェン準教授・博士は次のように分析しました。
(テープ)
「最も重要なのは、その時代を超える価値です。アメリカ独立宣言とフランスの人権宣言は人権と民族の権利にしか触れていませんが、ホーチミン主席はそれを全世界の各民族の権利に関する思想に発展させました。天才ですね。その論点はベトナムの独立宣言の永遠なる価値を作り出すものといえます。」
実際、ベトナム民主共和国の誕生の直後、アジアや、ヨーロッパ、アフリカなど全世界で、民族独立を勝ち取るための闘争が相次いで行われました。これらの闘争は、「世界の全ての民族が平等であり、生存権、幸福追求権、独立・自由権を持つ」というホーチミン主席の論点の正しさを示すものとみられました。
今もなお価値が保たれている
この数十年間、世界情勢は、国防・安全保障、経済、政治、外交などあらゆる分野で複雑に推移しています。また、戦争、衝突、危機が多発しています。さらに、各大国間の競争も激化しています。こうした中、各民族間の平等権や、各民族の生存権、幸福追求権、独立・自由権を保護することは重要性が増しています。そして、76年前のベトナムも独立宣言は既に、その問題を指摘しました。
2020年に、チョン書記長(中央)がハノイ市内のホーチミン主席の遺跡地区を訪れた。(nhandan.vn)
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これに関し、グエン・フ・チョン党書記長は次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン主席がバーディン広場で読み上げた独立宣言は重大な意義を持つ文献です。現在もその価値は保たれています。これを通じて、ベトナム民族の敬愛される指導者であり傑出した文化人であるホーチミン主席の優れた人格が示されています。我々はその独立宣言の思想を実現化させる責任があります。」
客観的事実を反映する。人間の希望を燃え立たせる。社会進歩に関する理念に合致する。これらは1945年9月2日の独立宣言の不朽の価値を作り出す要素です。現在もなお、その価値は生きており、ベトナムの防衛・建設・発展事業を照らす光とみられています。