(VOVWORLD) -15日、ハノイで、PCA=ベトナム・EU欧州連合との全面的パートナーシップ協力協定の展開にあたるベトナム・EU合同委員会の第2回会合が開催されました。
会合の様子(Bộ Ngoại giao撮影) |
2016年10月1日に発効したPCA協定は、貿易と経済協力の分野だけでなく、環境や、エネルギー、技術、公共ガバナンス、観光、文化、移住、安全保障、汚職と組織的な犯罪対策などの分野を含んでいます。同協定は実施されて以来この4年後に、双方関係に突破口を作り出してきたと評価されています。
双方の協力強化
この30年間にわたるベトナムとEUとの関係は、遥かに発展しています。特に、PCA協定が2016年10月に展開されて以来、双方の関係は広範に発展してきました。2019年にEVFTA=ベトナム・EU自由貿易協定とEVIPA=ベトナム・EU投資保護協定が締結されたことはその証です。2020年8月に実施されたEVFTA協定は、双方から質の高い投資ブームを生み出しています。EVFTA協定の実施は、ベトナムの主力輸出分野の市場拡大に役立つと共に、ベトナムがEUの先進的な設備、ハイテク技術に接近するためのチャンスをもたらしています。
商工省のド・タン・ハイ次官は次のように語りました。
(テープ)
「EVFTA協定は、積極的に実現されており、一定の結果を出し始めました。この協定が実施されてから、ベトナムの多くの輸出製品は、EU市場において好転しました。例えば、EU市場に輸出されたベトナム産のコメの価格は、以前と比べ上がったということです。その他、EU市場向けのベトナムの多くの輸出製品は、大きな展望を見せると予測されています。」
利益を最大限に活用する。
今後も、双方が関係を促進したい意向があるため、ベトナムとEUとの関係はより有利になる傾向があります。現在、EUは、国際場裏における地位を高めたい意向があります。中でも、アジア地域との関係を推進したいこともあります。東南アジア地域におけるベトナムは、EUにとって上位パートナーとなっています。ベトナムにとって、27カ国が加盟しているEUとの関係を発展させることは、ベトナムの全方位外交政策に合致するだけでなく、大国間との関係のバランスをとるのに役立っています。この関係は、ベトナムとEUの主要加盟国との二国関係、戦略的パートナーシップ、全面的なパートナーシップで強化されています。
この30年間、ベトナムと欧州諸国と多国間協力関係も強く発展しています。双方は、グローバルな試練に対応するために連携を強化すると共に、多国間主義、貿易自由化、アジア太平洋地域とベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)での平和・安全保障の維持、法支配の確保を促進しています。
平等と互恵という精神で、平等と相互利益に伴ってベトナムとEUとの関係を強化することは、双方の戦略的ニーズとなります。PCA=ベトナム・EU欧州連合との全面的パートナーシップ協力協定は、ベトナムとEUとの協力関係が効果的かつ広範に発展するための重要な土台となっています。