(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、20日午前、第14期国会第7回会議が開幕しました。開幕式後、チュオン・ホア・ビン副首相は、政府を代表して、2018年の経済社会発展事業の結果、及び、2019年の経済社会の発展状況に関する報告を読み上げました。
チュオン・ホア・ビン副首相(写真:vneconomy.vn) |
その中で、「2018年、ベトナムの経済成長が世界各国の中においてもトップに達していることは、2019年に高い目標を達成するための基盤となっている」としています。
2018年 記録的な経済成長率
報告によりますと、2018年、国会が出した12の目標の中で、3つが達成され、9つが目標値を上回りました。2018年のGDP国内総生産の成長率は7.08%に達し、この10年の最高となっています。一人当たりのGDPは2590ドルに達しています。
また、外国直接投資額は190億ドルにのぼっており、前年と比べ、9%増となっています。そして、輸出総額は前年比13.2%増ともなっており、これにより、輸出超過は、過去最高となる68億ドルにのぼっています。ビン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「文化・社会・環境のなどの分野は重要な成果を収めました。行政改革・汚職防止対策は、精力的に展開されています。国防・安全保障・外交は強化され、国際社会におけるベトナムの威信が高まっています。」
2019年に入り、ベトナムのマクロ経済は引き続き、安定しており、インフレが抑制されています。4月のCPI消費者物価指数は2.71%と、この3年の最低となっています。特に、ベトナムは農業への投資誘致を進めており、農業と農村の発展を目指すプログラムなどを精力的に展開しています。ビン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「2019年は2016年から2020年までの経済社会発展5か年計画にとって重要な年であると認識している政府は、投資・貿易・税金・労働・土地などの分野における問題を解決するため、法整備や政策の充実などに集中しています。
また、行政改革の促進、経営上のライセンスの解除、企業のコスト削減への支援を行っています。そして、国際社会への参入や、生産・輸出の促進、民間経済セクターの発展、企業のインベンション・イノベーションの奨励に関する多くの全国会議を行い、画期的な政策や根本的な対策について話し合いました。
マクロ経済の安定化・経済成長の促進
2019年初めからの4か月、ベトナムの経済社会は順調に発展していますが、まだ困難や試練がたくさんあります。そのため、政府は、成長モデルの刷新と経済構造の転換を両立させるとともに、投資経営環境の改善、国の競争力の向上を図る方針です。これは、マクロ経済の安定化、経済成長の促進という主要な任務の実現につながるとされています。ビン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「輸出市場を拡大し、農産物の輸出を強化する効果的な措置をとります。CPTPP包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定をはじめ、ベトナムが締結した各国とのFTA自由貿易協定によるメリットを最大限に活用する必要があります。また、「ベトナム人がベトナム商品を優先」という運動を促進しながら、国内市場の小売システムを充実させます。」
今まで収めた成果を発揮して、社会全体の力を動員すれば、すべての困難や試練を乗り越え、2019年の計画・任務を実現させることでしょう。