ベトナム、ASEAN 共同体ビジョン 2025の実現に努力

(VOVWORLD) - 13日、フィリピンの首都マニラで、ASEAN=東南アジア諸国連合第31回首脳会議と関連会合が開幕し、グエン・スアン・フック首相をはじめ、加盟10カ国や対話国の首脳らが出席しました。
ベトナム、ASEAN 共同体ビジョン 2025の実現に努力 - ảnh 1 写真提供: Thong Nhat

 会議で、ASEAN 共同体ビジョン 2025の実現化を目指す方策や結合の強化について討議が集中的に行われます。

第31回ASEAN首脳会議とASEAN+1、ASEAN+3会合、および東アジアサミットは2017年ASEANの重要な出来事となっています。この機に、第9回日本・メコン地域諸国首脳会議が行われます。

これらの会議と会合にはASEAN10カ国をはじめ、日本、中国、韓国、アメリカ、インド、ロシア、オーストラリア、ニュージーランドの首脳やEU=欧州連合、国連の代表が参加します。

ASEANと対話国、連携を強化

地域と世界情勢が複雑に推移し、保護主義がエスカレートして、様々な試練が浮上している背景の中で、第31回ASEAN首脳会議はASEANの中核的な役割の発揮、団結の強化、経済成長の促進、発展格差の是正を訴え、加盟諸国の利益と地域の平和、安定、安全保障の確保を目指しています。

ASEANと対話国との会合で、今後の協力の強化措置を打ち出す一方、ASEANの中核的な役割やASEAN 共同体ビジョン 2025の実現化などについて協議する予定です。

ASEAN共同体の構築を振り返るとこれまで、ASEAN 共同体ビジョン 2025や各総合計画に盛り込まれた項目の実施で、様々な前向きな成果を収めてきたことが分かりました。政治・安全保障分野に関して、290項目の中の223が展開されました。また、人身売買対策、海上安全保障、テロ対策、サイバーセキュリティ、紛争後の平和構築、人権、麻薬防止、環境犯罪、マネーロンダリングに関する項目も定められました。

一方、ASEANと対話国との関係は引き続き促進されています。現在、ASEANは戦略的パートナー関係を結んだ7カ国を含め、11カ国と対話関係を構築しています。

今回、数十件の文書が採択される見通しですが、その中には、移住労働者の権利保護やサイバーセキュリティー、デジタル・エコノミー、汚職対策、ベトナム東部海域と沿岸地域の環境保護などの問題が含まれています。

ベトナム、ASEAN 共同体ビジョンの実施に積極的に貢献

ベトナムはASEANの責任感のあるメンバーとしてASEAN共同体のコンセンサスや連携の強化、中核的な役割の発揮に積極的に参加しています。今回、ASEAN首脳会議と関連会合への参加を機に、ASEAN内の団結と対話国との関係の深化、拡大に貢献したい意向を示しました。

第31回ASEAN首脳会議への参加を機に、グエン・スアン・フック首相は安倍首相が主宰する第9回日本・メコン地域諸国首脳会議に出席する予定です。会議では東京戦略2015の展開を目指す行動計画の実施状況が評価され、今後の日本・メコン協力方向が定められます。

なお、これらの会議や会合への参加を通じて、ベトナムはASEAN共同体の公平で持続的かつ包摂的な発展に向けての努力を表明したいとしています。

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