(VOVWORLD) - この数年間、日本はベトナムで複数の重点的プロジェクトを行い、ベトナムのもっと重要な相手国の1つとなっていますが、メコンデルタへの投資は規模が小さく、この地域の潜在力にまだ相応しくないとされています。
先週末、カントー市で、日系企業と地元企業を結びつけることを目指す複数の活動が行われました。これらは、メコンデルタと日本企業の連携強化に役立つとされています。
エコノミストらによりますと、日本企業は海外への投資を強化していますが、ベトナムをはじめ、東南アジア地域は展望のある投資先とみられています。なかでも、空路・陸路・水路を含め交通インフラがよく整備されたカントー市を含むメコンデルタ地域は魅力的な投資先となる見通しです。
また、労働者の能力や、安い人件費、若い人口などの要素も大きなメリットとみられています。VCCIベトナム商工会議所カントー市事務所のグエン・フゥオン・ラム所長は次のように語りました。
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「我々は、日本企業に対し、技術と農業分野に投資するよう呼びかけています。報告によりますと、日本企業はロジスティクスや、建設、環境、廃水処理などの分野に関心を寄せており、ベトナムにこれらに関連する技術を紹介したがっているからです。」
カントー市をはじめベトナムの各地方は常に、日本企業を最も重要な相手とみなしています。今年6月末まで、日本企業はカントー市に2600万ドル以上を投資してきました。これらのプロジェクトは貿易や、製造業、IT情報技術、医療サービスなどに集中しています。
これまで、カントー市は、岡山市や、兵庫県と協力合意書を締結してきました。また、日本の各地方との関係強化を目指し、日本の各地方・企業との関係を担当するジャパンデスクを設立しました。特に、カントー市は、30ヘクタールの日越工業団地の建設を決定ました。カントー市人民委員会のダオ・アイン・ズン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「これは、日本企業の投資をアピールするためのものであり、カントー市とメコンデルタ地域の企業の便宜を図るものでもあります。これらを通じて、日越投資・貿易関係を強化していきます。」
こうした中、先ごろ、行われ、両国の200社の企業が参加した第5回日越文化貿易交流会はカントー市をはじめ、メコンデルタと日本との協力に貢献すると評されています。今後も、双方の相互理解や、文化交流、経済協力が進化していくことが期待されています。