(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症予防対策国家指導委員会が発表した14日午前6時の速報によりますと、この24時間以内、ベトナム国内では、新型コロナの新規感染者は確認されていません。これにより、ベトナムでは、42日間連続して、新型コロナの市中感染者はゼロとなっています。これは、国際共同体にとって印象的な成果となっているでしょう。
新型コロナ対策を討議する政府会議の様子 |
2020年初頭から、新型コロナウイルス感染の食い止めに向けて、ベトナム政府は、学校の閉鎖や、航空便の一時的停止、外国からの入国者、及び、感染者と接触した人々に14日間の隔離措置をとるなどの疫病対策を早めに断固として実施してきました。世界各国のメディアは、こうしたベトナムの疫病対策を高く評価しています。
ベトナムでの疫病対策について、スペインのEFE通信社は、「ベトナムは、隔離措置と感染者の医療監察を徹底する措置で新型コロナウイルスの感染症を食い止めた」と伝えました。また、EFE通信社は、WHO=世界保健機関ハノイ事務所のパクキドン代表の発言を引用し、その中で、「社会的距離の確保や、対応システムの早期活用などは、ベトナムの現時点の成功をもたらした」と明らかにしました。
一方、アメリカの新聞「ニューヨークタイムズ(The New York Times)」、「ユーエスニューズ・アンド・ワールド・レポート( U.S.News & World Report)」などは、ベトナムの新型コロナウイルス感染症の食い止めに向けた措置を取り上げ、高く評価しました。それらは、ベトナムに入国する人へのビザ発給の一時的停止、学校や映画館、クラブ、バー、マッサージ店、カラオケ店などの営業停止などです。
「アジア・タイムズ(Asia Times )」紙は、新聞記者デビッドハッツさんの原稿を掲載し、その中で、「ベトナム共産党は、新型コロナウイルス感染症の抑制に向けて迅速かつ効果的な措置をとってきた。これらの断固たる措置は、全国の決意とコンセンサスを示し、国内外から歓迎された」と伝えました。
経済、金融情報の配信、通信社、放送事業を手がけるアメリカの大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」は、「ベトナムは、疫病の感染拡大を抑制するために、外国から入国者向けの隔離施設に6万人を受け入れる軍施設を活用してきた」と報じました。
ハノイ市内の中心地で新型コロナ対策の宣伝活動の様子 |
イギリスの日刊紙「フィナンシャル・タイムズ( Financial Times)」は、「ベトナムの新型コロナ対策はとても印象的だ。ベトナムの疫病対策の成功は、軍隊や医療スタッフ、国家情報提供網などを活用したことによるものがあった。ベトナムの報道機関は、国内での疫病の状況を連続的かつ明白に報じてきた。ベトナム保健省は、常に、新型コロナに関わる情報や健康保護の手ほどきなどを送った」と伝えました。
「フィナンシャル・タイムズ」紙は、アメリカの市場調査会社ニールセン(Nielsen)が発表した調査結果を掲載しました。これに基づき、新型コロナの症状について、調査参加者の大多数は「認識を深める」と答えました。この疫病との闘いに向けたベトナム政府の努力は、国民から支持を得た。このことは、ベトナムの人々が、ソーシャルネットワークを通して、医療従事者への応援メッセージなどを分かち合ったことで示されました。
外国の通信社によりますと、ベトナムは、低コストで新型コロナ感染拡大を制圧したことで、多くの国が見習うべき『お手本』となっています。