(VOVWORLD) - 世界経済フォーラムASEAN会議2017に参加するベトナムは、主体的かつ積極的で責任のあるという方針を掲げて、引き続き、会議の成功に重要な貢献を寄与すると同時に自国の経済改革と世界経済参入に向けた決意を示したいのです。
カンボジアのフンセン首相とWEF=世界経済フォーラムのクラウス・シュヴァープ会長の招きに応え、ベトナムのグェン・スアン・フック首相率いる代表団が、今月11日~12日にカンボジアで開催される世界経済フォーラムASEAN会議に出席します。
1971年にスイスの経済学者クラウス・シュヴァープにより設立されたWEFはスイスのダボスで開催される年次総会が特によく知られており、世界各国の指導者や多国籍企業経営者、国際的な政治指導者などのトップリーダーが一堂に会し、経済や環境等を含めた世界が直面する重大な問題について議論する場となっています。
経済改革と世界経済参入の決意を示すベトナム
世界経済フォーラムASEAN会議2017が、ASEAN創設50周年を記念する背景の中で開催されるものです。「若者、技術、成長 ・ASEANの人口学とデジタルのメリットの活用」をテーマにした今回の会議には、カンボジア、ラオス、ベトナムの首相、フィリピンの大統領を含む各国の代表、合わせて600名が参加します。会議の議事日程は、ASEANの発展と世界経済参入プロセスなどについて集中的に評価することになっています。それを基礎にして、参加者らは、ASEAN経済共同体の展望、ASEAN加盟諸国に対する第四次産業革命の影響などの問題を討議するとしています。
ベトナムの代表がこの重要な出来事に参加することは、ベトナムの経済改革と世界経済参入、及び投資経営環境の改善に向けた決意を固めると同時に、ASEAN=東南アジア諸国連合におけるベトナムの役割と責任を示したいからです。また、これは、ベトナムとWEFとの協力関係を強化するチャンスとなっています。
ベトナム・WEF関係発展の強化
1989年にベトナムと世界経済フォーラムは協力関係を結びました。それ以来、ベトナムの最高指導者らは、常にWEF年次総会やWEF東アジア会議に出席してきました。ベトナムのグェン・タン・ズン前首相がWEF年次総会2007と2010に参加したことは、重要な成果をもたらしており、ベトナムとWEFとの関係に新たな発展段階を切り開きました。今年1月に、フック首相がWEF年次総会に参加した際に、双方は、協力合意書に調印した他、WEFは、ベトナムが世界経済フォーラムASEAN会議2018を主催することで合意しました。
これまでに、ベトナムの代表がWEFの会議に参加したことは、ベトナムの外国投資誘致政策のPRに寄与してきました。ベトナムの提唱により、昨年10月ハノイで、WEFメコン会議が開催されたことは、世界大手企業にメコン川地域を㏚しました。その一方で、ベトナムとWEFは、国家競争力の向上、農業と工業などの分野においても協力関係を拡大させてきました。現在、「農業における新たなビジョン」という構想の中でベトナムはWEFの主要な相手国の一つとなっています。現在、ベトナム軍隊通信グループベトテル(Viettel Group)、大手IT企業FPT、大手の不動産開発業ビングループ (Vingroup)、ビナキャピタル・グループ、郵政通信グループ、貿易銀行、サイゴン投資グループ、AA建築建設株式会社、ダイビエット・マルチメディア・コーポレーション、ホアセングループ、工業投資会社の11の大手グループと会社が世界経済フォーラムのメンバーとなっています。
世界経済フォーラムASEAN会議2017に参加するベトナムは、主体的かつ積極的で責任のあるという方針を掲げて、引き続き、会議の成功に重要な貢献を寄与すると同時に自国の経済改革と世界経済参入に向けた決意を示したいのです。