写真：Dangcongsan.vn

遺書の中で、ホーチミン主席は「私は、数多くの親愛を全国民、全党、全ての軍隊、青少年に与える」と記しただけでなく、ホーチミン主席が、ベトナム民族のために生涯を捧げていたことが分かりました。

人間の利益に配慮する

ホーチミン国家政治学院のマック・クアン・タン博士は次のように語りました。

（テープ）

「人間の権利とは、生存権、自由権、幸福を追求する権利を持つということを意味しています。これは、人類の価値です。ホーチミン主席は、この価値を活用して、ベトナムの民族解放権を求めました。『我々は独立を勝ち取って、人民が自由にならなかったら、その独立は無意味だ。人々は、平和、幸福の中で暮らす必要がある』というホーチミン主席の思想は、遺書の中にも盛り込まれています。」

人情味あるホーチミン主席は、全ての労働者が戦争によって受ける苦労や損失を深く理解しており、同感していました。遺書の中で、ホーチミン主席は「祖国の為に犠牲になった人民各層に対する特別な政策をとる必要がある」と指示しました。ホーチミン博物館元館長のチュウ・ドック・ティン博士は次のように明らかにしました。

（テープ）

「ホーチミン主席は、最も苦労している人は農民たちであり、最も困難な状態にある人たちであることを深く理解しました。これは、ホーチミン主席の関心の一つです。」

党が人民の生活に絶え間なく配慮する必要がある

社会の繁栄、人民の幸福という希望を抱いて、ホーチミン主席は、遺書の中で「党は、経済と文化の発展、人民の生活改善のために、良好な計画を立てる必要がある」と訴えました。ホーチミン国家政治学院・党歴史研究所元所長のグエン・チョン・フック博士は次のように語っています。

（テープ）

「ベトナム共産党は、ホーチミン主席の教えに従ってドイモイ事業を実現してきました。その一例として、党と国家は、革命功労者向けの優遇政策や、教育の基本的刷新に関する決議、人間の文化発展に関する決議などを良好に実施したということです。ベトナム共産党は、人間の正当な利益に配慮すると同時に、国の発展事業においても人間の役割を活用してきました。」

ホーチミン主席の遺書は、歴史的、政治的価値を持つだけでなく、同胞、同志、そして、国際友人にも無限の愛情を持っています。過去50年間に渡り、ホーチミン主席の遺言を履行して以来、ベトナム共産党は、ドイモイ路線を提示し、国民を指導してこの路線を成功させてきました。