(VOVWORLD) -17日、グェン・スアン・フック首相は「2020年までの企業の支援・発展」に関する政府の35号決議を効果的に実施する為に、ベトナムの企業共同体と直接対話を行いました。
フック首相(右)と各企業の代表( VGP/Quang Hiếu) |
「企業と歩む」をテーマにした今回の対話は、企業発展の支援に向けた政府の決意を示しています。
フック首相がベトナムの企業共同体と対話を行うのは、今回が2度目です。第1回目は丁度1年前にホーチミン市で開かれ、民間企業、国営企業、外国直接投資企業、在ベトナム幾つかの国の大使館などの代表、およそ2000人が直接対話に参加しました。
企業の困難解決
第1回対話の直後、企業の支援・発展に関する政府の35号決議が発効されました。続いて、各省庁や地方は、企業活動の妨げとなっている数千点の行政手続きを撤廃しました。これは、喜ばしいことであり、投資経営環境の改善、起業とイノベーションの奨励に向けた政府の刷新を表すものです。北部港湾都市ハイフォン市ハイアン区企業協会のダン・テェ・ルオン理事長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「毎月の10日になると、ハイフォン市人民委員会委員長は、企業の代表と対話を行っています。これを通して、企業が直面している困難は適宜に解決されるようになります。委員長は『企業から出された全ての問題を最後まで解決する。今月にまだ解決できなければ、来月、あるいは再来月に解決させなければいけない』と公約しています。これは各企業が信頼する新しい風であると思います。」
一方、計画投資省のグェン・チ・ズン大臣は「行政手続きの改革や、投資経営環境の改善、コストダウン、スタートアップの奨励に向けた努力はベトナムにおける投資経営環境改善に重要な貢献を寄与してきた」と明らかにしました。従って、2016年だけに設立された企業の数は過去最高の11万社にのぼり、前年より16%増となっています。また、WB=世界銀行が発表したビジネス環境ランキングによりますと、ベトナムは2016年に調査対象国の190の国・地域中に82位となり、前年から9ランク上昇したということです。在ベトナム ヨーロッパ商工会議所、アメリカ商工会議所、日本貿易振興機構などからもベトナムのビジネス環境に前向きな評価を出しました。
企業の強固な発展の為に、企業と歩む
フック首相と企業との第2回対話の前に、ベトナム商工会議所は、企業からの200件の提案を受け、関連各省庁や地方に転送するなど、首相に企業の困難解決を目指す5つの方策を提示しました。ベトナム商工会議所のブ・テェン・ロック会頭は次のように語っています。
(テープ)
「首相は、地方行政側と企業側の両方の声に耳を傾けた上で、正しい決定を下しました。首相はこの問題について断固たる態度でとりました。企業側によりますと、多くの省庁や地方は、35号決議の要求を十分に実現していない状況にあるということです。そこで、首相と政府にとって最も大きな試練は、『改革』という決意とメッセージを各レベル地方の幹部スタッフの日常行為にどうすればシフトできるかということです。」
ベトナム政府は2020年までに、スタートアップ企業の数が100万社に達するという目標を掲げています。今年の第1四半期に、企業の解体や事業の停止をした企業の件数はまだ高い状態を維持しています。ですから、ベトナムにおけるビジネス環境は未だ不安定な状況にあるようです。
今年のフック首相と企業との対話は、民間経済セクターの発展の推進に関する決議を出した第12期ベトナム共産党中央委員会第5回総会の直後に行われたことは、企業への支援に向けたベトナム政府の努力を示しています。