(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、4日、日本の大島理森衆議院議長がベトナム公式訪問を開始しました。
既にお伝えしましたように、4日、日本の大島理森衆議院議長がベトナム公式訪問を開始しました。
(写真:インターネット) |
年初から行われてきた安倍首相の訪問と天皇皇后両陛下のご訪問に次いで、大島衆院議長の訪問は、両国間の「アジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」の具体化に役立つと評されています。
ベトナムと日本は1973年9月21日に国交を樹立しましたが、この40年あまり、その関係は迅速に発展しています。現在、両国関係は最良の発展段階に入り、高い政治的信頼があると見られています。
広範な戦略的パートナー関係
現在、日本はベトナムの戦略的相手国であり、最大の経済パートナーの1つとなっています。また、ベトナムにODA=政府開発援助を供与する国々の中でトップに、ベトナムへ投資する国と地域の中で2位に立っています。
貿易関係に関して、日本はベトナムの貿易相手国の中で4位ですが、両国間の取引額は年平均14%増加しており、2020年には600億ドルに達する見通しです。今年始めに行われた安倍首相のベトナム訪問の際に、両国の指導者らは、貿易・投資関係を拡大させ、経営投資環境を改善させていくことで一致しました。
ベトナム側は、日本企業に対し、グリーン成長や、インフラ整備、技術移転、銀行、金融、観光、農業、工業、国営企業の株式化、スタートアップ支援などの分野への投資を強化していくよう呼びかけています。現在、およそ1600社の日系企業がベトナムで事業活動を行っていますが、技術や、管理経験などの面に関するメリットで、ベトナム経済の発展に積極的に貢献しています。
ベトナム日本商工会の安藤憲吾事務局長は、「日本企業はベトナムに関心を寄せ、ベトナムで長期的な経営を行い、ベトナムの相手と積極的に協力したい意向にある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは日本と近いですね。ASEAN緒国の中でも、日本語を勉強する人々の数が最も多い国です。国民の平均年齢の面で、ベトナムは日本より若いです。工業を基礎に発展した日本の企業にとって、ベトナムの若い熟練労働力は大きなメリットと見られています。」
一方、最近、日本がベトナム産のドラゴンフルーツや、マンゴー、バナナ、ライチなどの果物の輸入を許可したことも両国間の取引関係の積極的な発展を示すものと見られています。これに関し、ベトナムのグエン・チュオン・ソン日本臨時大使は次のように明らかにしました。
(テープ)
「日本は厳しい市場ですが、ベトナムの輸出にとって大きな潜在力があります。最近、ベトナム産農産物は日本市場進出に前進を遂げてきました。赤い果肉のドラゴンフルーツの日本への進出は他の農産物の輸出にチャンスをもたらすと思います。」
こうした中、両国は、ベトナム・日本共同イニシアチブ第6フェーズや、2020年までのベトナム・日本協力と2030年までのビジョンの枠内におけるベトナムの工業化戦略に従って、協力合意を積極的に展開し、両国関係を実質的に発展させていく方針です。
議会外交の強化
良好な政治関係とともに、近年、両国議会間の関係も着実に発展しています。双方は、作業部会のレベルや、友好議員連盟のレベルで、訪問団の交換を積極的に行っています。国際場裏でも、両国の議院代表団は、国際問題解決や、地域の平和・安定・発展へ向けて協力と協調を強化しています。
両国が国交を樹立した1973年からこれまで、日本衆議院議長がベトナムを訪問するのは今回が2回目です。これは、両国の政府、国会間の政治的信頼を示し、両国国会の関係や、両国の広範な戦略的パートナーシップの深化、「ベトナム・日本関係の共同ビジョン」に関する共同宣言の具体化に寄与するものと期待されています。