(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように、ハノイで開催中のベトナム共産党第12期中央執行委員会第11回総会では、第13回党大会の政治報告案や、2011年から2020年までの経済社会発展10か年戦略の展開を総括する報告案、2021年から2030年までの経済社会発展戦略の作成などが協議される予定です。
総会の冒頭で、グエン・フ・チョン党書記長はこれらの問題の重要性を強調しました。第13回党大会の政治報告案に関し、チョン書記長は、「これは大会の中心的な文献であり、ほかの文書作成の基礎になる」としています。
第13回党大会の政治報告案
チョン書記長は、今総会の参加者らに対し、党・国家・国民に対する高い責任感を発揮させ、知恵を絞り、政治報告案の充実などに全力を尽くしてゆくよう求めました。
また、書記長は、「それぞれの内容については、第12回党大会で出された決議、及び、党中央委員会の各決議の展開状況を評価・分析した上で、うまく展開されている内容、および、実行に移されていないか、また、効果的に展開されていない内容を明らかにしなければならない。そのうえで、その要因を指摘し、特に、認識や展開能力などに関する主観的な要因を明らかにする必要がある」と強調しました。
経済社会発展10か年戦略の展開を総括する報告案に関し、チョン書記長は、「これは、ドイモイ刷新事業の中心的な任務の実施状況を評定する重要なものである」としたうえで、党中央委員会に対し、「2016年から2020年までの5か年計画と2011年から2020年までの経済社会発展10か年戦略の実施状況を客観的かつ科学的に点検する必要がある」と訴えました。チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「国の経済社会状況の正しい評定を基礎に、今後のチャンスと試練、解決すべきの問題、国内外の状況の推移、第4次産業革命の影響などを予測する必要があります。また、経済社会発展10か年戦略の展開を総括する報告案は今後の方向、任務、目標、解決策などを定めなければなりません。」
このように語ったチョン書記長は、「報告案に盛り込まれる方向、任務、目標、解決策は実行可能性が高い具体的なものでなければならない」と強調しました。
党建設事業の重要性
党建設事業と党の条例履行に関する報告案について、チョン書記長は、「報告案は10の任務と方策、3つの中心的な任務などを指摘していると同時に、党条例の改正も提案している」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「今後の任務と解決策を分析すると同時に、優先課題を定め、弱点、問題点を究明することも重要です。特に、党条例の履行プロセスにおける困難とその解決策を指摘する必要があります。これを基礎に、条例の補充・改正を提案します。」
チョン氏は、「2020年が第13回全国党大会へ向けての各レベルの党委員会の大会が行われる年であることから、今総会は、党大会の成功につながる」と明らかにし、党大会に提出される文献の内容を充実させることは重要な課題であると強調しました。