すでにお伝えしましたように、7日午後、ハノイで、第12期ベトナム共産党中央委員会第3回総会が閉幕しました。閉会式で、グエン・フ・チョン共産党書記長は演説を行い、総会の際立った成果について触れました。

今回の総会は第12期党中央委員会、政治局、書記局、中央検査委員会の運営規制を採択した他、党規約の履行に関する規定、党の検査、監視、処罰に関する規定、2016年から2021年期の国家機関の高級人事の推薦などに関し、合意を達成しました。

党の指導方式を刷新

第１２期党中央委員会、政治局、書記局、中央検査委員会の運営規制は重要な文書であり、党の規約を具体化させるとともに党内の行政手続きの改革や指導方法の刷新に基盤をつくるものであるとみられます。

党中央委員会は党と国家の重要な課題、中でも経済社会発展戦略や国家予算、国防・安全保障、対外、党建設、大衆工作に対する決定権と責任を再確認するとともに党の綱領、規約、党大会決議の実施や民主体制の発揮、党内と社会の秩序の確保、党中央委員会、政治局、書記局、党と国家の高級人事の準備を進める方針です。チョン書記長は次のように語りました。

（テープ）

「今回、採択された規制は経済社会発展方向の決定に関する政治局の責任と権限を補足し、いくつかの具体的な分野に関連する緊急な要求に応えることが狙いです。また、党中央委員会、政治局、書記局の会議準備やベトナム祖国戦線、国家機関、政治・社会団体に対する党の指導に関する条項も盛り込まれています。」

第12期中央検査委員会の運営規制には同委員会の責任や権限、中でも政治局、書記局の管理下に置かれる幹部の資産公開の検査、監視に関する規定が補足されました。チョン書記長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「これらの規制を精力的に実施することは党中央委員会、政治局、書記局、中央検査委員会での民主体制の発揮、党内の規律の確保を目指すものです。また、個人、特に最高指導者の責任の向上、集団指導制の強化、党の指導能力と効果向上、政治システムの各組織の主体性と創造性の発揮、党内の団結、統一の強化、党の指導方式の刷新を進めなければなりません。」

さらに、総会では2016年から2021年期の国家機関の高級人事の推薦に関して、合意が達成されました。また、第2回総会の推薦投票で高い得票率を得た国家主席、政府首相、国会議長などに対して推薦を継続する一方、推選投票を行わないまたは人事異動のポストに対しては推薦書に書き入れ、第14期国会第1回会議に提出する予定です。

あらゆる財源を経済社会発展に活用

チョン書記長は第12回党大会以来の国内情勢を分析した際、全政治システムの努力と国民の支持により、マクロ経済の安定や社会安全保障、政治的安定が確保した上で、国家の高級指導者の充実が図られ、第14期国会議員と2016年から2021年期の各レベルの人民評議会議員の選挙は成功裏に行なわれたと強調しました。

年末までの任務について、チョン書記長は次のように語っています。

(テープ)

「全党、全国民、全軍は差し迫った問題の解決や経済社会発展を優先課題としてその実施に力を尽くすと同時に３つの戦略的な措置をとる必要があります。また、国営企業、国家予算の再構築、不良債務の処理、公的債務の安全確保、党建設と綱紀粛正、汚職、官僚主義との 戦いを促進する一方、独立、主権、領土保全の確保、平和かつ安定的な環境の維持、国際社会への参入の強化に取り組むべきです。」

このように語ったチョン書記長は今回の総会決議をはじめ、党、国会、政府の決議を精力的に実施し、第12回党大会決議を具体化させるべきであると強調しました。ベトナムは高い決意を持って、困難と試練を乗り越え、さらなる成果を収めるとしています。