第12期ベトナム共産党中央委員会第4回総会の開会演説にたったチョン書記長(左)=TTXVN
「党建設、綱紀粛正の強化や政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退の防止」はハノイで開催中の第12期ベトナム共産党中央委員会第4回総会の最も主要な議題の一つとなっています。国内の世論は、党建設・綱紀粛正という任務に賛成の意を表明しています。というのは、これは、党の生存問題であり、制度の存亡にかかっているからです。
総会で、グェン・フ・チョン共産党書記長は「党の指導はベトナム革命事業の勝利を決定する必至の要素となっている。党建設・綱紀粛正は党と政権の存在を左右する重要な任務である。今回の総会で『党建設・綱紀粛正の強化、一部の幹部、党員の政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退の防止』について討議し、決議を出す必要がある」と指示しました。これまでの第8期、9期、10期、及び11期の総会でも、『党員の政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退の防止』の重要性が強調されてきました。
党の常時かつ重要な任務
党中央執行委員会によって立案され、また、今回の総会で討議される「党建設・綱紀粛正の強化」という提案は「指導能力と戦闘力を向上させる為には、ベトナム共産党は常に、自己刷新と自己粛清を促し、政治面でも思想面でも党の建設を重視することで、重要な成果を収めてきた。」と強調しました。しかし、党建設作業には多くの弱点があると指摘されています。それらは、一部の幹部、党員、とりわけ指導者、管理者の政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退、及び官僚、汚職、浪費、利益団体の表現は、いまだ防止、抑制されていないことです。その一方で、党建設・綱紀粛正に関する党中央の決議の遂行は計画通りに実現できなかったということです。
そこで、党建設・綱紀粛正に関する提案は、指導方法の刷新、党管轄機関の健全化などについて触れると共に、現在の状況における党建設・綱紀粛正作業における突破的な方策を見出しています。その中に、最重要な方策は、幹部、党員スタッフの政治的にも思想的にも教育を良好に行うということです。
世論が、党の政治的決意に賛成
党員や国民の世論は、党建設・綱紀粛正に向けた党の政治的決意を信頼しています。一部の幹部、党員の政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退の防止について、ホーチミン市科学技術連合会のファン・ミン・タン副会長は「汚職を避けるために、権力は厳格に監視されるべきだ。」との見解を明らかにしました。また、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のグェン・トック委員は次のように語りました。
(テープ)
「現在の状況において、汚職・不祥事防止対策作業を担当する人は任務を立派に全うするだけなく、自分自身も清廉潔白な人でなければなりません。」
一方、「幹部、党員の腐敗を防止する為には、権力の監視、体制の完備が必要である」との多くの意見は相次いでいます。
フック博士
ホーチミン国家政治学院のグェン・チョン・フック博士は、次のような意見を述べています。
(テープ)
「権力の監視は大きな問題です。党の支配の下で、党は良好に監視、検査しなければなりません。国家機関の中でも、立法、行政、司法の3権も良好に監視される必要があります。」
党建設・綱紀粛正は必死な任務であり、長期的に実現されています。全党の政治的決意、世論の関心と監視を受けて、この事業は強固な党建設という目標を達成できるはずです。これは、ベトナムが国の建設発展事業を続行する重要な要素でもあります。