共通の繁栄のための協力を重視している第13回ASEM会議

(VOVWORLD) -25日と26日の両日、カンボジアの主宰の下、第13回ASEM=アジア欧州会議がオンライン形式で開かれました。
共通の繁栄のための協力を重視している第13回ASEM会議 - ảnh 1ファム・ミン・チン首相
(写真: TTXVN)

「共通の成長のための多国間主義の強化」をテーマとした今回のASEMの会議はアジアと欧州を始め、世界の繁栄のための協力の将来に関する多くの重要な議題が取り上げられました。

2021年、ASEMは創立25周年を記念しています。創立されてから25年後の現在、ASEMは経済を始め、文化社会の分野における加盟国間の協力を重視してきました。

ASEM の25年間の発展の道のり

アジア欧州会合は、グローバル化の加速に伴い、活発な変容と発展を遂げる欧州・アジアの両地域間の対話を強化する必要があるとの共通認識から、1996年に設立された相互協議の場です。ASEMは、欧州・アジア間の非公式な協議の場と位置付けられており、両地域の間に未来を見据えた新たな協力関係を構築していくことを目的にしています。 

1996年3月、タイのバンコクで開催されたASEM第1回首脳会合には、当時のEU=欧州連合加盟国15カ国と欧州委員会およびアジア10カ国が参加しました。ASEMはその後、拡大を続け、EU28カ国を含む欧州側30カ国とアジア側21カ国、およびEUとASEAN事務局計51カ国2機関により構成されるまでになっています。ASEMの全参加国を合わせると、世界全体の人口、GDP、貿易額の全てで、約6割を占めています。  

共通の発展と繁栄のための協力を重視

世界情勢が複雑に推移していることを前に、ASEM加盟諸国は活動の効果向上を目指し協力体制の引き上げで一致しました。ASEMは持続可能な開発目標、気候変動対応、水資源管理、エネルギーの安全保障、食料の安全保障、サイバーセキュリティ、包摂的成長の促進、インベンション・イノベーションの促進、中小企業の支援などを集中的に強化しています。

今回のASEM会議では、ASEMが達成した成果や困難とその解決策、世界の平和と安定のための多国間メカニズムの回復、法律による貿易システムの強化、全面的かつ持続可能な開発、連結、女性・平和・安全保障、気候変動という7つのテーマが討議されることになっていました。また、ASEM加盟諸国の指導者らは新型コロナウイルス感染症がもたらした問題の解決や、疫病収束後の経済回復の促進などについても討論しました。

ASEMの重要な加盟国の一つとして、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、オンライン形式で会議に参加し、スピーチを行いました。このスピーチはASEMの今後の協力の重要な役割を強調すると共に、地域と世界の平和、安定、繁栄に大きな影響を与えるいくつかの問題に対するベトナムの終始一貫した立場を再確認しました。

ご感想

他の情報