刷新開発事業の成果

(VOVWORLD) - 1986年にドイモイ=刷新事業が開始されてから35年以上が経ち、ベトナムは政治、経済、外交、国防・安全保障、文化・社会などあらゆる分野で多くの成果を収めてきました。また、国際社会におけるベトナムの地位は年々高くなっています。

WB=世界銀行ベトナム事務所より4月14日に発表されたベトナムに関する最新報告の中で「ベトナムは開発に成功したモデルである。1986年に開始されたドイモイ=刷新事業と世界経済の順調な推移によりベトナムは最貧国の中の一か国から1世代で下位中所得国へと成長した」と明らかにしました。

ベトナムの地位と勢い

ベトナム共産党第13回全国代表大会決議はベトナムが包括的に力強く、歴史的発展を遂げ、経済規模の拡大、国民の物心両面での生活改善、国際社会における地位が年々高くなっていると強調しました。

最貧国であったベトナムは世界の経済規模上位40か国へと発展し、貿易総額で世界上位20か国に入り、2021年の輸出入総額はおよそ6700億ドル、一人当たりのGDP=国内総生産はおよそ3800ドルに達し、1988年の86ドルと比べ、44倍となりました。また、ベトナムは189か国・地域と外交関係を結んでおり、その中で、30か国と戦略的、又は包括的パートナーシップを確立しました。ベトナム共産党は111か国のおよそ250の政党との関係、ベトナム国会は140か国の議会との関係を樹立しました。また、ベトナムは500あまりの国際組織と協力しており、約90件の二国間貿易協定、約60件の投資奨励保護協定、17件の自由貿易協定を締結し、約80件の国際条約を締約しました。

また、ベトナムは2回にわたり国連安全保障理事会非常任理事国に就任し、国連人権理事会、ユネスコ執行理事会理事国、国連国際商取引法委員会などに選出され、ASEAN議長国などを務めました。中でも、国連平和維持活動への積極的な参加は、国際社会から特に高く評価されています。

刷新開発事業の成果 - ảnh 1

先ごろ、ファム・ビン・ミン副首相は35年にわたるベトナムの発展の道のりを総括し、次のように語りました。

(テープ) 

「ベトナムは多くの成果を収め、力強く発展し、国際社会における地位を確立しました。また、経済規模が大きくなり、国民の物心両面での生活水準が向上しています。政治的・社会的にも安定し、国防・安全保障の確保、民族大団結の強化ほか、国際統合も進んでいます。ベトナムは国際社会の積極的で責任感ある一員として活躍しています」

明るい未来

WB=世界銀行はベトナムが東アジア・太平洋で最もダイナミックな発展を遂げた国の一つであると評価しました。WBとIMF=国際通貨基金によりますと、ベトナムはさらなる開発の余地が大きく、2022年以降、新型コロナ発生前と同様の6%ないし7%のGDP=国内総生産の成長率を達成する可能性があるとしています。一方、英国の金融情報会社IHSマークイットはベトナムのGDPは2025年に4330億ドル、2030年には6870億ドルにのぼるとの予測を出しました。こうした中、米国の大手総合情報サービス会社ブルームバーグは先ごろ、「ベトナムがアジアの新しいスタートアップの中心地になる可能性」というタイトルの記事を掲載しました。

ベトナムの明るい未来を示す国際組織や通信社などの分析と評価はベトナムの刷新事業の適切性を再確認するとともに、ベトナムの社会主義制度の完成、2030年までに近代的工業を有する上位中所得国入りし、2045年までに高所得の先進国になるという目標の達成への推進力となるとしています。

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