(VOVWORLD) - 新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、多くの国が新常態(ニューノーマル)へと移行する中、ドイツや、日本、韓国などは外国人労働者の受け入れを再開しています。これにより、ベトナムでは労働者の海外派遣事業が回復の兆しを見せています。
ジョブフェア |
先ごろハノイで行われたジョブフェアで、労働者の海外派遣の関連企業は、合計2500人を超える労働者の求人を行いました。この中で、ハノイに本部を置くMKH株式会社は、日本に技能実習生として派遣する100人以上の労働者を募集しました。また、同社はカナダに派遣する大勢の労働者も同時に募集しています。
一方、ハノイに本部を置くYUKI株式会社の人事担当者レ・ゴック・ヒューさんは、各国の求人需要がかなり高まっていると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「募集条件は前と比べてあまり変わりませんが、採用チャンスはかなり大きくなっています。各国の求人需要がかなり高まっているからです。例えば、日本の場合、この2年間は新型コロナの影響で技能実習生として派遣された人の数がすごく少なかったため、日本企業は人手不足に陥っているそうです。そのため、日本の入国規制緩和に伴って、より多くの実習生を派遣するでしょう。弊社は今年、1500人から1800人の技能実習生を日本に送るという目標を掲げています」
ベトナム労働傷病軍人社会事業省は、今年海外に9万人の労働者を派遣するという目標を掲げています。この目標を実現するために、同省は、同事業に関わる企業および全国各地の職業紹介センターと連携し、募集作業を進めるとともに、労働者の職業訓練や外国語教育に力を入れる方針です。ベトナム労働傷病軍人社会事業省雇用局のヴ・チョン・ビン局長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、ベトナム労働傷病軍人社会事業省並びに雇用局は、海外に労働者を派遣する事業に集中し、この事業の求人需要に応えられるようにしています。全国各地の職業紹介センターも、外国の求人に関心を寄せているようです。そのため、労働者には多くのチャンスがあります」
新型コロナが長期化する可能性があるものの、労働者の海外派遣事業は回復軌道に乗ると期待されています。