ベトナム航空局は、韓国や台湾などの航空会社の提案を検討しているとともに、香港やフランスなどを結ぶ空路の再開を計画しています。新型コロナウイルス感染予防対策の徹底を始め、安全上の条件を満たすことは空路の再開を決める要素であるとしています。そのため、航空局は外務省や保健省、新型コロナウイルス感染予防対策国家指導委員会など関連省庁と緊密に連携し、各国の疫病状況を見極めた上でどこへの空路を再開するのか、そして、再開のタイミングを決める方針です。

交通運輸省は航空局に対し、6月10日までにいくつかの国際線の再開に関する計画を立案して首相に提出するよう求めています。その計画の中で、国際線の再開原則や基準、タイミングなどが明らかにされるとしています。

一方、ベトナムの各航空会社は、新型コロナウイルス感染が起きる前の運航スケジュールを復活する姿勢を示しています。ベトナム最大の航空会社「ベトナムエアライン」によりますと、2か月前にも、作業グループを設立し、運航再開計画を立てました。また、航空へのテコ入れを目指すため、広告・PR計画も立てたとしています。

新型コロナウイルス感染の影響で大打撃を受けたベトナム航空は国際線の再開を期待していますが、新型コロナウイルス感染症予防対策に関するすべての条件が満たされなければ、絶対に再開を許可しないのはベトナム当局の方針です。