27日と28日の両日、ベトナムのグェン・スアン・フック首相はASEAN＝東南アジア諸国連合加盟諸国の指導者と共に、シンガポールで開催されている第32回ASEAN首脳会議に参加しています。「自力と創造的なASEANづくり」をテーマにしたこの首脳会議でフック首相とASEANの指導者は団結で持続可能な発展を遂げたASEAN共同体づくりに寄与するためASEANの力の向上を目指す措置について討議しています。

第32回ASEAN首脳会議はシンガポールがASEANの議長国として務める任期における初めての首脳会議です。シンガポールは浮上している地域の安全保障の危機に対応するため、地域の秩序を確立させ、経済参入と地域の連結を強化する目標を掲げています。

地域内の団結、共同体の創造力： 2018年ASEAN協力の主な目標

前回のASEAN首脳会議の成果、及び、結成されてから半世紀にASEANが達成した成果を基礎に、2018年のASEAN議長国であるシンガポールは今回の首脳会議で、ASEANの歴史に新しい節目を印すことを望んでいます。シンガポールはASEANの回復能力の向上、より高い競争力をもつASEANづくりを目指し、一連の議事日程を作成しました。

今回の首脳会議で、会議の議長宣言の他、ASEAN加盟諸国の指導者は自力と創造的なASEANに関するASEAN指導者ビジョン、ASEANスマートシティーネットワークづくりに関する文書、サイバーセキュリティー協力に関するASEAN指導者宣言を採択する予定です。

ASEAN共同体づくりプロセスを促進するため、ASEANの指導者はASEANの協力体制の効果向上を目指す対策について意見を寄せました。その中で、地域の連結とASEANの相手国との関係発展方向があります。

ベトナムはASEAN首脳会議の議事日程に積極的に貢献

ベトナムはシンガポールが提出した今回のASEAN首脳会議のテーマに賛成しました。また、団結、統一したASEANづくりを優先的に行う必要性を強調しました。加盟諸国は共同体の利益を促進する義務があります。ASEANはCOC＝海上行動規範に関する実質的な交渉を促進する必要があります。

今回のASEAN首脳会議で、ベトナムのグェン・スアン・フック首相は全体会議といくつかの会議で発表を行います。また、会議の際に、フック首相はフィリピン、インドネシアなどASEANのいくつかの指導者と2国間会合を行います。

その前に、第32回ASEAN首脳会議の議事日程を点検するため開かれたASEANの協議で、ベトナムの代表はASEAN共同体づくりに積極的、かつ、主体的に参加するというベトナムの公約を再度強調しました。ベトナムはASEAN2018の構想や優先課題を促進するため、シンガポールを始め、他のASEAN加盟諸国と緊密に協力します。また、ベトナムは2020年にASEAN議長国としての役割を果たすため、シンガポールの経験を学ぶことを望んでいます。

主催国シンガポールの周到な準備とベトナムを含めたASEAN加盟諸国の積極的な貢献により、第32回ASEAN首脳会議の結果は団結で持続的な発展を遂げたASEAN共同体づくりに寄与することでしょう。