国の発展を考える国外在留ベトナム人の貢献を激励する
現在、450万人以上のベトナム人が109の国と地域で働き暮らしており、国の建設発展事業に大きな貢献をしています。7日、ハノイで「国外在留ベトナム人知識人と2016年から2020年期の経済発展と国際社会への参入」というフォーラムや国外在留ベトナム人と関係機関の代表との会合が行われましたが、これらは国外在留ベトナム人に祖国への貢献を強化するよう呼びかけることが狙いです。
「国外在留ベトナム人知識人と2016年から2020年期の経済発展と国際社会への参入」というフォーラムは共産党中央経済委員会、国外在留ベトナム人担当委員会、外務省の共催により行なわれたものです。同日、ベトナム祖国戦線中央委員会は党中央経済委員会、国外在留ベトナム人担当委員会の協力を得て、国外在留ベトナム人専門家や知識人との会合を行い、国の持続的な発展を目指す政策などについて協議しました。
国のあらゆる事に注視する国外在留ベトナム人
今回の会合にはハワード大学やインディアナ大学、パリ経済学院など、世界一流の大学や研究センターで勤務しており、教育訓練、金融・銀行、バイオテクノロジー、情報技術、飛行機設計、健康ケア分野に携わるベトナム人の著名な科学者や知識人が参加し、党と国会に新たな段階における国の建設発展に関する適切な提案を出しました。その中で、遺伝子づくりと保護を柱として農業の発展に対する投資を強化する必要があるとの意見が提出されました。ベトナムイニシアティブグループのチャン・ゴック・アイン教授は「農業を発展の基盤と見做す一方、工業化現代化と人材育成を進めなければならない」との見解を示し、次のように語りました。
(テープ)
「農業はあらゆる改革の成功の出発点だといえます。私たちは農業改革を成功させていますが、まだ、発展の余地がたくさんあります。ベトナムを農業大国へと発展させるのはいいアイディアです。また、21世紀に、人間ほど重要な財源はありません。ですから知識や機能の向上を目指す教育は非常に大切だと思います。」
一方、国外在留ベトナム人知識人らは「政府は発展事業に国際社会の支援を活用すると同時に国外在留ベトナム人知識人に経済発展を目指す具体的な任務を委託する必要がある」との見解を述べました。また、彼らは党と政府、ベトナム祖国戦線と力を合わせ、知恵と経験を生かし、国の発展に尽力すると強調しています。
国外在留ベトナム人の力を発揮
国外在留ベトナム人知識人は常にベトナムの強みであり、国の工業化現代化事業に大きな貢献をする財源だと評されています。この数年、党と国家は国の経済や科学技術の発展に対する国外在留ベトナム人知識人の貢献を激励するような様々な政策を実施してきました。その結果、帰国する国外在留ベトナム人は一段と増加しています。「国外在留ベトナム人知識人と2016年から2020年期の経済発展と国際社会への参入」というフォーラムでグエン・ティ・ゾアン国家副主席は「専門家、科学者、知識人をはじめ、国外在留ベトナム人はベトナム民族から切り離せない一部分であり、強みである」と改めて確認しました。ゾアン副主席は次のように語りました。
(テープ)
「関係機関は国外在留ベトナム人知識人の意見に耳を傾けた上で、新たな発展段階に政策、体制の完備に際し、これらの意見を周到に研究、分析する必要があります。このフォーラムを通じて、国内外のベトナム人専門家や知識人と国際友人との協力が強化され、ベトナムの発展と国際社会への参入の促進を目指す適切な措置が研究、提出されるよう希望します。」
国外在留ベトナム人知識人は研究及び実践を基に提出した意見は党と国家に対し、国際社会への参入における経済社会の発展を強化する政策、体制の作成に前提を作り出すとしています。