既にお伝えしましたように、5日午前、ハノイで、グェン・フー・チョン共産党書記長の主催の下、第11期ベトナム共産党中央委員会第10回総会が開幕しました。今回の総会は2015年の任務の遂行と第12回党大会に向けた各レベルの党委員会大会の開催に重要な意義を持つものです。これは、チョン書記長が総会の開会式で行った演説の中で指摘したものです。

「国の重要な問題の決定に知恵を絞る」というタイトルの演説の中で、チョン書記長は「第11期ベトナム共産党中央委員会第10回総会は、第12回党大会の政治報告草案を討議・採択し、幾つかの報告案、提案に意見を集約する他、政治局員と書記局員に対する信任投票、高級人事の推薦、中央検査委員の追加選出、及び、他の重要な問題の討議などを行う」と明らかにしました。


第12回党大会の政治報告案作成の刷新

政治報告案に関して、チョン書記長は「その作成作業は2013年10月の第8回中央委員会総会の直後から進められてきた」とし、次のように強調しています。

(テープ) trong1

「政治報告案は30年間にわたって実施されてきたドイモイ刷新事業、及び第11回党大会決議の実施結果に基づいて作成されました。また、数回にわたって行なわれてきた実践的調査の結果や、シンポジウム、座談会、県・市レベルの22の党委員会との会合などを通して集めてきた専門家、科学者、管理者、党と国家の元指導者らの意見などを基礎に作成されたものです。」

このように語ったチョン書記長はまた、「党中央委員が第12回党大会報告案、中でも、この大会の指針や、主な政策などをきちんと研究した上で意見を寄せるよう」提案しました。


国内外情勢に合致する目標の設定

一方、経済社会に関する報告について、チョン書記長は次のように明らかにしました。

(テープ) trong2

「経済社会小委員会は、第9回中央委員会総会で討議された内容に従って、2011～2015年期の経済社会発展状況に関する報告案、及び2016から2020年の5ヵ年計画を作成しました。中央委員会に対し、国内状況や、経済社会発展5カ年計画、10ヵ年戦略を基に、国の状況、及び2011～2015年期の経済社会発展計画の実施状況を集中的に討議、評価するよう求めます。」

このように語ったチョン書記長はさらに、「中央委員会は、国内外の状況に従って、2016年から2020年の5ヵ年計画の方向、目標、任務、実施方法を提案する必要がある」と強調しました。

党条例施行状況の報告について、チョン書記長は「中央委員会は党条例の施行結果や弱点、問題点、各レベル党委員会、党組織の党条例補充改正への意見、第11期党条例の補充改正に関する政治局の提案について討議、評価しなければならない」と指示しました。


高級幹部育成の報告案

チョン書記長によりますと、30年間にわたるドイモイ事業の実施状況がまとめられ、報告に盛り込まれました。今回の総会は、30年間にわたるベトナム共産党の刷新路線を評定し、全面的刷新事業の推進、党内の統一の強化と社会的コンセンサス作りに向けた方向を見出す必要もあるとしています。

チョン書記長は、「今総会の議事日程は重要な意義を持っている」と強調し、中央委員会に対し、各報告案や、提案の完備に向けて、詳しく討議し、意見を提出し、他の重要な問題を検討、決定するよう要請しました。