国会への参加に少数民族出身者の便宜を図る

(VOVWORLD) -来る5月23日、第15期国会議員選挙と2021年~2026年期の各レベル人民評議会議員選挙が行われます。

少数民族出身である第15期国会の候補者数と質を確保するため、関連各機関は、立候補過程や選挙運動における少数民族出身の候補者に有利な条件を作り出してきました。

少数民族の国会議員数を確保する

第15期国会は、少数民族議員の割合を18%にするという目標を設定しています。過去の国会議員選挙の結果をみますと、第1期国会には、少数民族の議員が34人いました。この数は国会の各会期で増加しています。例えば、第2期国会には56人、第3期国会には60人、そして第14期国会には86人に上っています。また、第1期国会から第14期国会まで、総数53少数民族の内、49の民族出身の国会議員がいました。

各民族間の平等を確保するため、第15期国会選挙における少数民族出身国会議員の割合は、引き続き配慮されています。さらに、これまで国会議員がいなかったオドウ(O Du)族、ロマム(Ro Mam)族、ル(Lu)族、ガイ(Ngai)族という人口が少ない4つの少数民族の代表を盛り込む目標も設定されています。

国会への参加に少数民族出身者の便宜を図る - ảnh 1フォン副会長【 quochoi.vn撮影】

国会の人民評議会のクアン・バン・フォン副会長は次のような意見を述べています。

(テープ)

「ベトナムに共存する54民族の内、53の少数民族の数は全国人口の15%を占めています。少数民族出身である第15期国会議員の割合が18%に達するという目標は、各民族間の平等確保を目指す党と国家の関心を示すことです。」

国会議員の質的向上にも重視

道徳と才能を兼ね備えた少数民族出身の国家議員を選出することは、党と国家の民族政策の立案と履行に貢献するでしょう。民族評議会のグエン・ラム・タン副委員長によりますと、国会議員の質を向上させるためには、候補者が自らの行動を示すと同時に、有権者の信頼を得るように、有利な環境を作り出す必要があるということです。ちなみに、去る4月に、中部ダナン市で、国会の民族評議会は、第15期国会と省レベル人民評議会に初出馬する少数民族出身の候補者を対象に、選挙運動に関するスキル訓練会議を行いました。この会議には中部高原地帯テイグエン地方と南部の各省、市からの少数民族出身の候補者らが参加しました。

国会への参加に少数民族出身者の便宜を図る - ảnh 2ハイン副委員長【 quochoi.vn撮影】

今回の第15期国会議員の選定について、民族委員会のホアン・ティ・ハイン副委員長は次のように語っています。

(テープ)

「国会議員選出にあたり少数民族コミュニティから信頼されている人物を選ぶことは極めて重要なことでです。次は、これらの国会議員が自らの考え方や行動などを示すために、有利な環境を作り出すことも必要だと思います。」

少数民族出身の国会議員は、それぞれの民族、それぞれの地方だけでなく、全国の有権者を代表します。彼らはまた、民族政策の作成と履行に参加するだけでなく、国の重要な問題の決定に参加することもできます。このことは、実情に相応しい政策の作成に貢献し、それぞれの地方を初めとする全国の経済社会発展に原動力を作り出すとされています。

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