26日、ハノイで開催されていた第13期国会第9回会議が1ヶ月以上の議事日程を終え、閉幕しました。今国会は、国の発展事業にとって決定的な意義を持つ多くの重要な問題を討議・決定しました。
今国会は、立法や、政策・法律施行の監視、国の重要な問題の決定の3つの分野で重要な結果を収めたと評価されています。国の経済社会発展事業と国民の生活に関連する法律の採択や、持続可能な発展のための方策の提出だけでなく、来年初めに開催される予定の第12回党大会に上程される文献も討議しました。
立法活動
第13期国会の最後の会議となる今国会は、立法を中心的な任務として見做しました。従って、海洋資源環境島嶼法案や、国家予算法改正案、国家会計検査法改正案など多くの法案や、法改正案が採択されました。これに関し、ウオン・チュー・リュー国会副議長は次のように語りました。
(テープ)
「国会の立法活動に関する需要が日増しに高まっています。これは、国の発展事業や、法治国家建設、市場経済体制の完備、国際社会への参入事業の要求によるものです。そのため、改正される法律や、新規制定される法律の質は現行法律より高いものでなければなりません」
注目すべき点は、今国会で討議・採択された法律が2013年憲法を具体化させ、市民権、人権の確保を目指すものであるということです。
発展促進
今国会では、今年の経済社会発展計画や、今後の方向も主要議題と見られました。国会は、今年のGDP=国内総生産の成長率を6・2%にすることや、輸出額の伸び率を10%にすること、インフレ率を5%程度に抑制すること、160万人に雇用を創出することなどを目標として設定しました。
これらの目標の達成のために、複数の方策を出し、中でも、経済再構築や、発展モデルの刷新、公的投資の再構築、国営企業の再構築の促進は効果的な措置とみられています。これに関し、グエン・スアン・フック副首相は次のように語りました。
(テープ)
「政府はマクロ経済の安定の維持や、経営投資環境の改善に力を入れていきます。ベトナムはFDI=外国直接投資の誘致で成功を収めているので、今後もFDIを呼びかけていきます。また、国際社会への参入の促進へ向けて、国家や、企業、国民といった3つのレベルで競争力を向上させていきます。」
また、市場再構築や、輸出市場の拡大、行政手続簡素化、汚職防止対策の強化も重要な措置として見做されています。
監視活動の効果向上
さて、今国会で、農業農村開発大臣や、商工大臣、科学技術大臣、教育訓練大臣、グエン・スアン・フック副首相らは質疑応答を行い、議員らの質問に詳しく答えましたが、これは国会の監視活動の効果向上に寄与するものと評価されています。
これに関し、グエン・ハイン・フック国会事務局長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「質疑応答が刷新されました。議員らの質問と閣僚らの答弁は率直で、詳しいと思います。国会は質疑応答に関する決議を発行しましたが、今国会を通じて、この決議が効果的に実施されたといえます」
今国会が成功し、国の発展事業の促進や、有権者の信頼強化などに大きく寄与しているのは間違いないでしょう。