(VOVWORLD) - 世界経済のバリューチェーンに参加できるために、国内企業と外資系企業の連携強化は重要な課題となっています。
ベトナムで活動している国内企業も外国系企業もますます発展しており、経済成長を支えています。しかし、国内企業と外資系企業との連携はまだ限定があると指摘されています。世界経済のバリューチェーンに参加できるために、国内企業と外資系企業の連携強化は重要な課題となっています。
計画投資省によりますと、現在、ベトナムに外国直接投資を行っているのは128の国と地域で、その投資総額は3260億ドル、投資案件は2万6千件にのぼっています。外国直接投資はベトナムのGDP国内総生産の20%、輸出総額の73%を占めているほか、直接的に360万人に、間接的に5、600万人に雇用を創出しているなど、ベトナム経済に大きな役割を果たしています。
国内企業と外資系企業との連携 まだ弱い
国内企業と外資系企業との連携について、グエン・チ・ズン計画投資大臣は、外資系企業の波及効果は技術の面でも管理の面でも労働の面でも大きいと評価しました。これにより、国内企業は、大きい進展を見せており、国際的な競争力の向上に取り組んでいますが、国内企業と外資系企業との連携、中でも、技術移転は期待通りになっていないままであるとしています。ズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「最も重要な課題は科学技術に関する問題です。技術の吸収・活用・開発について国内企業の能力はまだ限られているので、外資系企業との連携を妨げています。国内企業と外資系企業との連携を強化して国内企業の成長を促進させることはベトナム経済の持続可能な発展を支えるので、これは、ベトナム経済にとって大きな課題だと思います。」
一方、この連携について、ベトナム企業フォーラム連盟の共同議長を務めるトマソ・アンドレッタ氏は、規模の面でも技術の面でも経験の面でも外資系企業の要求に応えられる国内企業が少ないので、外資系企業の多くは外国に注文せざるを得ないとの見方を示しました。
国内企業と外資系企業との連携強化のための措置
ズン大臣によりますと、国内企業と外資系企業との連携を強化するために、まず、外資系企業が国内企業に便宜を図るのは重要です。一方、国内企業は、技術の面でも管理の面でも自らの能力を絶え間なく向上させなければなりません。そして、政府も、その連携強化に必要な環境づくりに力を入れる必要があるとしています。
先ほどのアンドレッタ氏は、ベトナムの国内企業の成長は外資系企業にとって重要であると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「国内企業の成長を促進させるための補助政策は必要です。その一方で、国内企業は世界市場でも競争できるように尽力しなければなりません。補助政策の中で、資金調達や外国市場への進出を支援する政策は重要です。」
このように語ったアンドレッタ氏は、税制と税関の面で企業の負担を削減するのは外国企業を誘致するだけでなく、国内企業の発展を促進させる措置の一つであるとの考えを示しました。