(VOVWORLD) - 国外在留ベトナム人の存在は祖国から切り離せない一部と見なされています。また、彼らは国の発展に重要な役割を果たしています。
毎年、国外在留ベトナム人知識人は延べ300~500人が帰国し、科学技術、教育訓練活動に参加した際、国の発展に多くの提案を提出しています。2018年、国外在留ベトナム人からの母国への送金額はおよそ160億ドルを突破し、1993年と比べ、100倍増となりました。およそ3千件にプロジェクトに投資されたこの送金額は生産経営活動に集中し、経済発展に貢献してきたとしています。
国外在留ベトナム人の送金を重視
先週末、行なわれた「故郷の春」と題する国外在留ベトナム人との年末の集いで、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は「国外在留ベトナム人の送金額を重視している」と強調しました。チョン書記長は「2018年、ベトナムが収めた目覚しい成果は全政治システム、全社会の努力、団結、コンセンサス、とりわけ国外在留ベトナム人の貢献によるものである。世界各国に住んでいるベトナム人の学者や知識人は高年齢をとわず、国の科学技術の発展や人材育成に力を尽くしてきた」と明らかにしました。チョン氏は次のように語りました。
(テープ)
「党と国家は国外在留ベトナム人の意見や提案を重視しています。第4次産業革命が推進されている背景の中でこれらの意見や提案はベトナムが世界の先進的な科学技術を早く導入できるよう役立つものです。」
国外在留ベトナム人や分野別の各協会はベトナム製品を外国に出荷すると同時に、多国籍企業にベトナムへの進出を働きかけるため、力を尽くしてきました。また、彼らはベトナムの草の根外交にも重要な役割を担っています。
26日、グエン・スアン・フック首相は国外在留ベトナム人との懇親会を行なった際、「政府は常に国外在留ベトナム人の意見や願望に耳を傾け、祖国の発展事業に活用する」と強調しました。
こうした中、この間、国内各地で、「国外在留ベトナム人と各地方とのつながりの強化」を目指す会議が相次いで行なわれています。これは国外在留ベトナム人をベトナム民族から切り離すことができない一部と見なすという党と国家の主張を立証しました。この会議は地方行政当局と国外在留ベトナム人にとって交流の場であり、提携先を探るとともに、故郷の発展に対する国外在留ベトナム人の財源の誘致を強化するチャンスとなるとしています。
積極的に応える国外在留ベトナム人
国外在留ベトナム人は党、国家、地方行政府の重要視に感激しています。彼らは「今後も、祖国の発展に力を尽くしていく」と表明しました。カナダ在住ベトナム人の1人は次のように話しました。
(テープ)
「ベトナムで様々なチャンスを入手すると思います。若者である私は外国企業に勤め、
文化だけでなく、金融、コマーシャルなどの分野でベトナムと世界各国を結ぶ架け橋としての役割を果たすことができます。母国からの支援を受けることができて、嬉しいです。祖国にさらなる貢献をできれば・・・と思っています。」
一方、タイ・ベトナム実業家協会の会長で、国外在留ベトナム人実業家協会のホ・バン・ラム副会長は次のように語りました。
(テープ)
「タイ・ベトナム実業家協会はベトナム各地、及び企業に対し、タイの提携先を探り、投資貿易協力チャンスを見出すことを支援することができます。また、ベトナムの各地方が地元の特産品をタイでピーアールすることをも支援する用意があります。」
2018年、収められたベトナムの成果は民族大団結の力を見せるものであるとしています。国外在留ベトナム人の力の活用はベトナム人全員が国の明るい将来づくりに力を合わせるため、有利な条件を作り出すでしょう。