(VOVWORLD) - 2月27日は「ベトナムの医師の日」68周年記念日です。この68年間、ベトナムの医療関係者は国民の健康ケアに心血を注ぎ、医学の開発と近代化に知恵を絞りました。
68年前、ホーチミン主席は医療関係者会議に書簡を送り、その中でベトナムの医学の構築について触れ、医療関係者は国民の需要に応えられる医学の開発で政府を支援する必要があると強調しました。ホーチミン主席の教えを実現して、医療関係者はあらゆる困難を乗り越え、国民の健康ケアと増進に全力を尽くしてきました。
国民の健康ケア・増進の任務を完遂
これまで、医療部門は複数の課題や困難に直面してきましたが、自らの使命を全うしてきました。一例をあげると、1978年に天然痘、2002年にペスト、2005年に新生児破傷風を根絶しました。また、ベトナムはSARS=重症急性呼吸器症候群を制圧した最初の国の一つとなり、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群などの新興感染症の制圧にも成功しました。さらに、医療部門の幹部、医師、職員数十万人は新型コロナウイルス感染症予防対策の最前線に立って、このパンデミックの制圧に尽力してきました。ベトナムは過去最大規模の新型コロナワクチン接種キャンペーンを行い、世界で最も接種率が高い6か国の1つとなっているとしています。
医療部門の貢献についてファム・ミン・チン首相は次のように強調しました。
(テープ)
「医師らの医療倫理と優れた医療技術、および医療部門の成果を高く評価します。政府を代表して、『白いブラウスの兵士』と呼ばれる全国の医師らに感謝の言葉を申し上げます。皆さんの活躍は国の開発事業に大きく貢献してきました」
医療関係者は国民の健康ケアに貢献するだけでなく、国連平和維持活動にも参加しています。南スーダンに派遣された医師らは住民の健康診断、治療を行い、薬品を配付したほか、所在先の総合病院に医薬品、医療機器を提供しました。
ベトナムの医学の構築
長年にわたってベトナムの医療部門は診療・治療に取り組む傍ら、ワクチン製造を促進し、予防接種に必要な12種類のワクチンの中の11種類を製造できるようになりました。また、病気の危険因子を検出するためのいくつかの医療用生物学的製品の調薬を目指し、バイオテクノロジーの開発と応用を促進してきました。2015年から2022年期に医療部門は新しい薬品の開発や薬品とワクチンの臨床試験などに関する460の業務を行い、病気の診断と治療に関する多くの科学研究を行いました。ベトナムの医師は心臓、肝臓、腎臓、肺、膵臓、腸の6つの臓器の移植手術や内視鏡手術、心血管インターベンション、鍼治療の技術をマスターし、費用は海外より、2分の1から3分の1程度安くなっています。
現在、医療部門は国民の身体的、精神的健康の増進を目指し、公平かつ効率的で国際基準に基づく質の高い医療システムの構築に取り組んでいます。これについてチン首相は次のように話しました。
(テープ)
「官民の医療機関、現代医学と伝統医学の包括的な開発を促進し、官民連携事業モデルの開発も進める必要があります。また、医療部門の急速かつ持続可能な開発、近代化、国際化にあらゆるリソースを活用しなければなりません。医療部門に対し、イノベーションや綿密な科学研究をさらに強化していくよう求めます」
今後も医療部門の幹部、医師、職員らは国民の健康ケア・増進のさらなる向上を目指し、コンセンサスを強化し、情熱を持って、取り組む姿勢を固めました。