39年前の1977年、ベトナムは国連に正式加盟しました。これはベトナムの国際関係の多様化、全方位の外交政策に新たな発展の1ページを切り開きました。このおよそ40年間、ベトナムは国連の発展に大きく貢献する一方、国連から多大な支援を受けた上で、国際社会における地位向上が図られてきました。
積極的メンバー、信頼たるパートナー
国連に加盟してからベトナムは常に任務の完遂に尽力するとともに複数の適切な構想を提出しました。また、ベトナムは平和・安全保障の維持や軍備競争の防止、軍縮、平和的措置による紛争の解決、各民族間の友好関係の強化といった国連の主要な目標を常に支持しています。さらに国連の多くの国際条約を締約しています。
国連へのベトナムの積極的かつ主体的な貢献が高く評価され、ベトナムの威信は日増しに高まっています。ベトナムは軍縮会議の輪番議長国や国連安全保障理事会非常任理事国に選出された他、2014年から2016年の国連人権理事会理事国に高い得票率で選ばれました。ベトナムの国連欧州本部常駐代表団団長のグエン・チュン・タイン大使は次のように語りました。
(テープ)
「我々は敏感な問題の対話や解決に積極的に参加したことでメンバーとしての役割を全うしました。これを通じて、ベトナムは良い経験を引き出し、国の発展、刷新、人権の擁護に活用した上で、国際社会の積極的かつ主体的で責任感のあるメンバーとしても活躍しています。」
これまで、国連が開催した各フォーラムでベトナムは討論会に積極的に参加し、経済、社会、文化、人道問題の解決にあたるとともに、明白、民主、効果に向けての国連改革にも貢献してきました。
発展に際しての権利と利益
ベトナムは国連に加盟した後、戦争後遺症の克服で大きな支援を受けました。また、ドイモイ=刷新時期において、経済社会発展に加盟諸国の援助を活用してきました。現在、ベトナムと国連は持続可能な成長、高品質なサービスや社会補助政策の提供、公共管理の強化という3つの優先的な分野で協力を進め、ベトナムの発展戦略を効果的に実施することが狙いです。この39年間、ベトナムに対する国連の援助額は20億ドルに過ぎませんが、経済発展、法整備、社会問題の解決に充てられたことから重要な意義があります。先ほどのベトナムの国連欧州本部常駐代表団団長のグエン・チュン・タイン大使は次のように語りました。
(テープ)
「国連に加盟して、投資やODA誘致の強化を期待することではありません。我々はオープンかつ建設的な環境をつくり、協力計画を作成するとともに地域、及び国際レベルの共同プログラム、中でも持続可能な開発目標の実施を進めています。国連の諸活動への積極的な参加により、国際社会の支持を得た上で、信頼醸成を強化し、締約した共通目標の実施に向け新たな構想を打ち出すことができます。」
「国際協力の拡大、国際社会の支持の活用」というホーチミン主席とベトナム共産党の外交路線を生かして、ベトナムは国連との関係を強化することで、国際社会における地位向上や主権、領土保全、安全保障などに関する国益の保護、紛争の平和的解決が図られるようになります。
39年という歳月を経て、ベトナムと国連の関係はあらゆる分野で迅速に発展し、地域と世界の平和、安定、発展に大きく貢献しています。