(VOVWORLD) - 統計によりますと、ベトナムの観光部門全体は年平均、4万人のスタッフを採用しています。そのため、政府は、観光部門の人材育成に便宜を図っています。その中で、教育施設と旅行会社が連携して国際基準に沿って人材育成を行うことが効果的なものとされています。
ツアーガイドだけでなく、ツアーオペレーターも不足
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観光総局によりますと、現在、ベトナム国内には346カ所の観光教育施設があり、毎年、およそ1万5000人を育成していますが、その人数は、4万人という観光部門全体の年平均需要に応えることができません。
また、その基準は低く、まだ、国際レベルに達していません。教師の能力に関する問題もあるとしています。旅行会社「ベトトラベル社」のグエン・クオク・キ会長は、「観光部門の人材は国際基準を満たすものでなければならない」と指摘し、次のように語りました。
(テープ)
「2030年までのベトナム観光発展戦略と2050年までのビジョンにおいて、人材をこの戦略を実施するための決定的な原動力を見なす必要があります。人材を育成しないと、外国人を雇わざるを得なくなるでしょう。全国の5星ホテルの管理職のほとんどが外国人であるのが現状です。また、国内の教育カリキュラムも多くの問題を抱えています。国際基準に達する教育方法の導入は差し迫った問題となっています。」
こうした中、教育訓練省は、観光部門の人材育成の標準化を進めています。したがって、教育カリキュラムの刷新や、実践教育訓練の導入、教育施設の再構築・社会化、企業と教育施設との連携の緊密化などが進められています。フン・スアン・ニャ教育訓練大臣は次のように述べています。
(テープ)
「今後、我々は各省庁、機関、団体、企業と連携し、学生を対象に、複数のプログラムを行います。これらは学生に原動力をつけることや、国際基準に沿って観光部門の人材育成を標準化させること、教師の能力を向上させるなどを目指すものです。」
観光は、総合的な経済部門といえます。したがって、その人材育成は特徴があります。教育訓練省と各旅行会社の努力と効果的な措置により、近いうちに観光部門の人材の質が国際基準に達することが期待されています。