(VOVWORLD) -ベトナム共産党のトー・ラム書記長は4月3日、「国際統合における飛躍」と題する記事を発表しました。この記事では、国際統合が政治的地位の強化、経済発展の促進、国家安全保障の確保、そして世界における国の影響力向上を目指す重要な戦略であることを強調しています。
トー・ラム党書記長(VGP撮影) |
トー・ラム書記長はまず、ベトナム革命の歴史を振り返り、国の統合と発展が常に時代の変化と密接に結びついていたことを指摘しています。建国初期からホーチミン主席は国連への書簡で、ベトナムがすべての国々と友好関係を築きたいという意志を表明し、「あらゆる分野で開放と協力の政策を実施する」という願望を示しました。これはベトナム民主共和国が国際社会に対して初めて示した「宣言」と見なすことができます。
国際統合 ベトナム革命の歴史を貫く精神
トー・ラム書記長によりますと、「民族の力と時代の力を結合する」という思想はベトナム共産党が過去80年間創造的に実践してきたもので、常にベトナム革命を時代の進歩的潮流と人類の共通の事業に結びつけてきました。
刷新(ドイモイ)時代に入り、ベトナム共産党は平和と発展を実現するためには外部に門戸を開き、他国と協力する必要があると認識しました。その中で国際統合は国際協力のより高度な形態であり、その発展段階を表すものです。言い換えれば、国際統合とは「国を時代の主流に位置づけ、時代と同じリズムで鼓動し、同じ息遣いで呼吸する」ことであり、世界との結びつきを通じて自国の力を高めることです。
ベトナム共産党は国際統合の方針を打ち出しました。最初は経済統合から始め、その後包括的統合へと進展させました。これにより各国や国際機関との関係を開拓・拡大し、社会経済発展のための外部資源を活用しました。その結果、国の役割と地位を向上させ、ベトナムを世界の政治、経済、人類文明に統合させてきたのです。
トー・ラム書記長は、ベトナムが繁栄と強国への新時代に突入し、「豊かな国民、強固な国家、民主的かつ公平な文明的社会」を目指す中で、国際統合に関する新たな心構え、地位、思考、アプローチが求められていると強調しています。2025年1月24日付の党政治局決議59号『新たな状況における国際統合』の発表は「画期的な決断」であり、国の統合プロセスにおける歴史的転換点となりました。この決議は国際統合を、国家を新時代へと導く重要な原動力として位置づけています。
新時代の国際統合のための断固とした解決策
トー・ラム書記長は、ベトナムが発展のための包括的で力強い改革を伴う革命的課題に直面していると述べています。決議18号の「政治システム組織改革における刷新精神」、決議57号の「科学技術、イノベーション、デジタル変革に関する突破的思想」、そして決議59号の「国際統合に関する行動の手引き」は、党が描く「長期的な安定と持続可能な発展、そして生活水準の向上」という目標を達成するための「三つの戦略」を形成しています。
トー・ラム書記長によりますと、経済統合が中心と位置づけられ、他の分野での統合は経済統合を促進するものでなければならず、最優先事項は経済構造の再編、成長モデルの刷新、デジタル変革の推進です。
ベトナムは優位性と潜在力のある産業に注力します。また、高速鉄道、高速道路、港湾システム、空港などの交通インフラや、原子力発電所、風力発電所、太陽光発電所などのエネルギーインフラといった重要な戦略的インフラプロジェクトへの資源投入を優先します。
ベトナムはまた、新しい自由貿易協定(FTA)などの国際的な経済協定を活用し、互いに利益を得られる関係を築き、特定の相手に過度に依存しないようにする必要があります。
また、情報技術、通信、半導体チップ、人工知能などの新しい重要分野において、質の高い外国投資プロジェクトの誘致に向けた特別な取り組みと政策を実施していきます。
政治、安全保障、国防の分野での連携強化は、ベトナムの国力と地位を高め、事態の悪化を未然に防ぐことができます。
新たな地位と力を得たベトナムは、適切な分野で中心的・指導的・調停的な役割を果たすことができるようになります。国際平和維持活動や国際救助活動への積極的な貢献、国防・安全保障分野での多様な協力関係の構築、そして自立的かつ近代的な国防・安全保障産業の発展など、様々な取り組みが期待されます。
現在の状況において、科学、技術、イノベーションは最も重要な手段と位置づけられるべきです。したがって、科学、技術、イノベーションの分野で国際社会との連携を強化することが重要です。国内の科学技術に関する規範や規制を、先進国の国際的な規範や慣行に近づけていくことが必要となります。
ベトナムはまた、制度や政策の整備を加速させる必要があります。その一環として、国際法を国内法に取り入れるための見直しを進め、国際的な義務や約束を確実に実施していく必要があります。
最後に、トー・ラム書記長は、現代の相互依存的な世界において、どの国も民族も発展のために自己完結的であったり、外部から孤立することはできないと強調しています。
ベトナムは、世界の動きに合わせて行動し、平和、安定、繁栄、発展をもたらしていく必要があります。新しい時代の中で、ベトナムがより高い地位と強固な基盤を築いていくためには、この方向性を見失ってはいけません。