(VOVWORLD) - 中国の習近平国家主席の招きに応じて、グエン・スアン・フック首相は4月26日から27日まで北京で開催される第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席します。これは、ベトナムが地域内の連携強化を目指すイニシアティブを歓迎することを示すものとされています。
「一帯一路」は、中国の習近平国家主席が提唱した構想ですが、これまで、150の国と組織がこのイニシアティブに関連する協力合意書を締結してきました。第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムは2017年5月に北京で開催されました。そして、今回のテーマは、「一帯一路協力:より明るい未来づくり」ということです。
第2回「一帯一路」フォーラムに出席するフック首相 (写真:VNA)
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国際協力の強化
全方位外交政策を実施しているベトナムは、国連や、APEC、ASEM、ASEAN、メコンなどの枠内で、様々な協力活動に積極的に参加しています。また、CPTPP=先進的かつ包括的環太平洋経済連携協定や、EVFTA=ベトナム・EU欧州連合自由貿易協定、RCEP=東アジア地域包括的経済連携などに加盟しています。
ベトナムは、「平和・協力・平等・互恵・相互尊重・国連憲章と国際法の尊重」という原則を基に、「一帯一路」を含め地域内の連携・連結の強化を目指すあらゆるイニシアティブも支持しています。2017年11月に行われた習近平国家主席のベトナム国賓訪問に当たり、ベトナムと中国は「一帯一路」イニシアティブに関する協力覚書に調印しました。
現在、両国はその合意を具体化させるための計画を協議しています。第二回「一帯一路」フォーラムに関し、フック首相はその開幕式や、「成長の新たな原動力を掘り起こす」と題する第1回討論会、「共同発展の動力の拡大を目標とし、より緊密なパートナーシップを構築する」と題する第2討論会、「グリーン成長を推進し、国連の2030アジェンダの実行を目指す」と題する第3討論会に出席します。また、この機に、フック首相は各国の指導者らと会見する予定です。
ベトナム・中国関係の強化
ベトナムと中国の関係が良好に発展し、多くの積極的な進展を見せている中、グエン・スアン・フック首相は第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席します。計画によりますと、この機に、フック首相は中国の李克強首相と会談するほか、習近平党総書記兼国家主席を表敬訪問します。
これらの席で、両国の指導者らは、経済・貿易・投資協力の効果向上のための措置、両国間の全面的戦略的パートナーシップの強化策などについて話し合う予定です。また、フック首相は、インフラ整備、エネルギー、技術、金融分野に携わる中国の幾つかの企業の代表と会合を行う計画もあります。
フック首相による第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムへの出席は、国際協力の強化や、ベトナム・中国間の協力促進、ベトナムの市場拡大などに貢献すると期待されています。