報道部門とデジタル転換

(VOVWORLD) -  デジタル転換は第4次産業革命の推進を目指すベトナム政府の第一の関心事となっています報道は社会のあらゆる変動に迅速に反応する部門としてデジタル転換による直接的な影響を受けています。
第4次産業革命の推進に伴う新しい通信技術の発展は報道機関にデジタル転換に関する圧力をかけています。また、これはそれぞれの報道機関と報道関係者に発展の動きをキャッチするためのチャンスをもたらすとしています。

デジタル転換・報道機関の必須の課題

デジタル転換のお陰で報道機関はイベントに関する情報を開催時間とほぼ同時に読者に伝えることができます。

デジタル技術のメリットを活用しているいくつかの報道機関はマルチメディアを導入し、現代的な作業環境を作り出しています。一方で、人工知能も質が高い報道作品の制作に活用されています。デジタル技術は情報の収集やデータ解析、番組の制作で役立つと評されています。

ただ、現在、報道機関はSNS=ソーシャル・ネットワーク・サービスをはじめ新しいメディアとの激しい競争にさらされています。競争は情報の発信だけでなく、コマーシャルからの収益などにも関連するものです。一方で新型コロナウイルス感染症はベトナムの報道機関の活動に大きな影響をもたらしています。というのはジャーナリストは取材に行った際、接触や往来の制限により、情報収集が難航し、疫病感染の危機に直面する恐れがあるからです。

人口およそ1億人を擁する ベトナムではSNS利用者は6千万人を越えています。これらの人々はSNSに情報を載せることができます。伝統的報道機関の数は多いものの、情報伝達の速さに制限があるため、全面的な刷新を行った上で、正確な情報を伝え、世論誘導に貢献する必要があるとしています。ベトナムジャーナリスト協会のホ・クアン・ロイ副会長は次のように語りました。

(テープ)

「報道分野でのデジタル転換は単にインターネット上で情報を掲載することではなく、組織、構造面での刷新を示すと思います。デジタル出版を中心とするマルチメディアを発展させ、印刷、ラジオ、テレビ、電子新聞の任務を明確化し、大衆に情報を迅速に伝える必要があります。デジタル転換は国のあらゆる経済・社会分野で重要な課題となっていますが、報道部門はデジタル転換で先頭に立たなければなりません。」

適応のための刷新

報道部門とデジタル転換 - ảnh 1フン副総裁

デジタル転換は刷新に伴う試練である一方、報道部門にチャンスをもたらしています。これまで、一連の報道機関は刷新を見せてきました。その中でVOV=ベトナムの声放送局はマルティメディアとしての強みを生かし、報道作品を様々なプラットフォームで配布し、大勢の人々に伝えています。VOVのファム・マイン・フン副総裁は次のように語りました。

(テープ)

「現在、激しい競争への対応はベトナムの声放送局にとって試練を伴うチャンスだと思います。ジャーナリストの業務遂行能力は第一の要素ですが、ラジオ、テレビ、電子新聞などの技術プラットフォームの役目です。専門的な報道システムと先進的な技術のお陰でベトナムの声放送局は大衆に情報を早く伝えることができます。正確で良質な情報は成功のカギとなります。」

IT時代でのジャーナリズムの変容や大衆の情報へのアプローチ方法の変化に適応するための刷新により、ベトナムの報道界は地域と世界の共通の発展の動きをキャッチすることができるでしょう。

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