(VOVWORLD) -ベトナム共産党と政府は常に市民の宗教・信仰の自由を尊重していますが、宗教を利用して、ベトナムの美意識や社会的道徳に逆行する行為は厳しく取り締まります。
4月の 政府月例会議の様子(写真:TTXVN) |
「神様の教会」(正式名が「神様の教会世界福音宣教協会」)が不法に宣教活動を行っている背景の中で、3日ハノイで行われた政府月例会議で、この主張が改めて強調されました。
ベトナムの初めての憲法で定められた宗教・信仰に関する基準は国際法を基礎に作成されました。そして、国のそれぞれの発展段階において、その基準が完備されてきました。一方、ベトナムの法律は宗教・信仰の自由を利用して、法律違反行為や社会秩序やベトナムの伝統的文化に悪影響を与える行為を厳しく禁止することを言明しました。この規定は宗教・信仰活動が伝統的文化に合致し、人民の正当な需要に応えることを目指しています。
宗教・信仰の自由を利用できない
先頃ハノイで行われた政府の5月の定例記者会見で、政府官房のマイ・ディン・ズン長官は「ベトナム共産党と政府は常に市民の宗教・信仰の自由を尊重しているものの宗教を利用して、ベトナムの美意識や社会的道徳に逆行する行為を厳しく取り締まる」と強調しました。また「近年、『神様の教会』を名乗る人々はベトナムの伝統的信仰に逆行する多くの行いを実施していることから、各地方や関連機関に対し、『神様の教会』の活動を点検し、法律に則って、不法行為を取り締まるようというグェン・スアン・フック首相の指示を伝えました。
政府宗教委員会の代表によりますと、『神様の教会』、別名、『母なる神様の教会』の正式名は「神様の教会世界福音宣教協会」で、韓国系の教会です。この教会は世界の多くの国々で宣教活動を行っており、百万人の信徒があります。長年にわたり、この教会はベトナムで活動を行ってきました。当初は社会共同体で自発的グループを結成し、宗教活動を行いましたが、実施許可証はなく、そして、宗教として認定されていません。これまで、ホーチミン市で活動を行っている唯一の『神様の教会』は2017年、同市人民委員会の許可証を受けました。この教会は法律の枠内で宗教活動を行っています。
しかし、最近、北部を始め、いくつかの地方で、いくつかのグループは『神様の教会』の人を名乗って、利益を求めるため、迷信を言い、活動を行い、世論に不安を引き起こしています。政府宗教委員会の代表は「これは宗教・信仰に関する法律に違反する行為であり、当局者の取締が必要である」と明らかにしました。
真の宗教は人々の思いを善に向ける
真の宗教は人々の思いを善の方向に導くものでなければなりません。キリスト教の十戒にも「あなたの父母を敬え。そうすれば、あなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる」との教えがありましたが、『神様の教会』の人を名乗る人々は先祖を祀る祭壇を破壊すること、家族との生活を断つこと、親族を認めないことなど非道徳的な行為をそそのかしています。また、これらの人々は宗教活動を利用して、社会秩序を破壊しました。
ベトナムの政府と法律は市民の宗教・信仰の自由を尊重していますが、その宗教を利用して、伝統的信仰や習慣を踏みつぶす行為は容認できません。そのため、不法宣教活動を行い、従来の美意識に逆行する行為を行うのは法律違反行為で、取り締まる必要があると言えます。